© SELMA All rights reserved.
タグ:スペイン文学
「スペイン幻想小説」に見る幻想2選ーロマン主義の思想、特徴とその魅力
ロマン主義時代の二つの作品、ホセ・デ・エスプロンセダの「義足」と、フアン・バレラの「人形」における幻想を分析していく過程で、カルデロン以降の…
「わがシッドの歌」の面白さーレコンキスタの英雄シッドの魅力
「わがシッドの歌」("Cantar de mio Cid")を読み、シドをはじめ物語の登場人物や人間関係、そしてその外部に広がる歴史的背景に…
ティルソ・デ・モリーナ「セビーリャの色事師と石の招客」考察〜ドン・フアン文学の原点を辿る〜
最も大切なものである操を守り続ける超一流の美女たち(四人)。そして、その大切なものを奪って逃げる色事師(超一流のプレイボーイ・ぺテン師)ドン…
賢王アルフォンソ10世「聖母マリア頌歌集」考察―カンティーガに見る聖母マリアイメージ
カンティーガ(Cantiga)とは、中世のイベリア半島における単旋律の歌曲(頌歌)である。ヨーロッパに広がる聖母マリアにまつわる伝説を基にし…
「ルカノール伯爵」と「よき愛の書」比較論ー二つの作品の中世的面白さ
フアン・ルイス「よき愛の書」を読み、さらにその後に、ドン・フアン・マヌエル「ルカノール伯爵」を読むことで、前者を読んだ時点では見えな…
フアン・ルイス「よき愛の書」に学ぶ司祭の教えー「狂った愛」に付随する8つの大罪と武器とは
フアン・ルイス「よき愛の書」Juan Ruiz"Libro de Buen Amor" (1330)は、聖職者である主人公イータの司…
「ヌマンシアの包囲」考察〜セルバンテスの視点から見るヌマンシア戦争の意味
「ドン・キ・ホーテ」でも有名な、劇作家セルバンテスの「ヌマンシアの包囲」は、紀元前2世紀に、古代イベリア半島の小さな都市ヌマンシア市民が、大…
「ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯」に学ぶピカレスク小説の特徴と面白さ
主人公ラサロは、トルメス川の岸辺にある水車小屋で水車番をし、粉をひくのを生業とする父トメ・ゴンサーレスと母アントーナ・ペレスの息子と…
文学に見るエル・シドと『他者』との関係-作者の視点から見る主従関係のあり方
Ⅰ、はじめに 1043年、ブルゴスに生まれた武将エル・シド(本名はロドリーゴ・ディアス・デ・ビバール)は、スペインにおけるレコンキスタ…