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【いじめに勝つ方法12選 】最高の復讐方法とは〜パワハラ・誹謗中傷・トラウマ・人間関係で悩む人へ
目次
- 生きていく上で踏まえておくべき二つのこと
- 人生における二種類の逆境
- 自分で乗り越えることができた逆境
- いじめがその後の人生に与える悪影響〜トラウマと負の感情〜
- 逆境(特にいじめ)に打ち勝つ方法12選
- 1、「最高の復讐方法」を見つけること〜見返してやるパワーの威力
- 2、大きな夢を持つ
- 3、「なりたい自分」をイメージする〜別人になる〜
- 4、自分を変える
- 5、ネガティブな感情をコントロールする
- 6、自分の軸(信念)を持つ
- 7、自分のためにならないことをやめる(断捨離)
- 8、尊敬する師やメンターを持つ
- 9、ストレス発散方法を見つける
- 10、アウトプットできるツールを持つ(SNSやブログなど)
- 11、逆境に打ち勝つ武器を身につける
- 12、「自分を生かす道」に進む
- まとめ
生きていく上で踏まえておくべき二つのこと
人間である以上、どんな人の人生においても共通することが、少なくとも二つあると考えます。
①どんな人にも「良い時」と「悪い時」がある
人生は長いので、人の人生において、「良いことばかり」ということは絶対になく、逆に「悪いことばかり」ということもありません。
なので、当たり前ですが、どんな人でも、必ず、うまくいく時もあれば、うまくいかない時もあります。
勉強や仕事などで成果が出なくて苦しい時などに、「自分だけが辛い、不幸だ」などと思ってしまいがちですが、成果を出している人でも、うまく行かない時期はあり、その度に逆境を乗り越えている(状況を好転させるべく、なんらかの努力や行動をしている)という認識を持つことが大切だと思います。
勿論、(病気や事故や災害や景気など)自分の力だけではどうにもならない逆境もあると思いますが、自分がその逆境をどう捉えるか、自分の中でどう処理するかによって、自分の人生をより良いものにする・良い方向に変えていくことはできると思っています。
②自分次第で現状は良くも悪くも変わる
上記の通り、人間である以上、どんな人の人生においても、良い時と悪い時(心・運気・景気・自然の流れや波など)があると思います。
なので、大切なのは、自分や誰かの人生が(一面的に見て)「良いか悪いか」という視点ではなく、
(自分や他人が)「うまくいっている時にどのように振る舞うか(振舞っているか)」
そして、「うまくいかない時にどのように対処するか(対処しているか)」
だと思っています。
経験上、自分次第(考え方・捉え方・やり方・生き方・言動次第)で、状況は良くも悪くも変化するからです。
例えば、良い時(結果を出したり成果が出ている時など)に、調子に乗ったり自惚れたり傲慢になったり気を緩めたりすると、失敗することがよくあります。
逆に、悪い時(逆境にある時)でも、自分の捉え方や言動次第で、状況を好転させることができたり、そのピンチをチャンスに変えることができたりすることもあります。
この記事では、後述する自分の経験も踏まえて、逆境(特にいじめ)を乗り越える方法(対処法)について書きたいと思います。
・二種類のタイプの逆境
後半は「逆境に対する対処法」について
勿論、タイトルに挙げたように、いじめに限らず、パワハラや誹謗中傷やトラウマや人間関係など、人生におけるあらゆる逆境に打ち勝つ上でのヒントにもなれば、と思っています。
人生における二種類の逆境
上述したように、勉強、仕事、健康、人間関係、生活など、人生において、(程度の差はあると思いますが)「逆境」は付き物で、全く経験したことがない人はいないと思っています。
人それぞれ、大なり小なり、人生のあらゆる面で、色々な逆境に見舞われ、その都度、乗り越えてきていると思います。
「人の人生は山あり谷ありです。
思わぬ事態に見舞われて、
まったく予想もしていなかった逆境に陥ってしまうこともあります。」
植西聰「逆境力のコツ」
人それぞれ色々な逆境があると思いますが、大きく分けて、人の人生における逆境には、以下の2種類があると考えます。
①の場合、自分の意思では状況を変えることができない場合もあるので、時にはその逆境を受け入れて(否定したりジタバタせずに)、自然の流れに身を任せることも必要になると思います。
が、②の場合、自分次第で状況を好転させることができます。
この記事では、主に②の逆境に関しての対処法について書きたいと思います。
自分で乗り越えることができた逆境
私自身、人生において、自分で乗り越えることができた逆境がいくつかありました。
その中でも、(自分の中で)特に大きかったのが、以下の3つです。
2、いじめの後遺症(トラウマ・心の傷)
3、職場いじめ・パワハラ(トラウマと負の連鎖)
「(逆境や失敗など)良くないことは連鎖する。」
と言われるように、これら3つの逆境は、必ずしも、人生において継続して起こったことではないのですが、私の中では繋がっていて、(後述しますが)ほとんど連鎖的に起こったと考えています。
いじめの定義
いじめを苦にして、子どもが自ら命を経つ悲劇がこんなにも続く日本の状況は、
どう考えても異常としか思えません。
そのような社会は、子どもにとっては勿論のこと、
大人にとっても安全で安心できる豊かな社会とはいい難いでしょう。
(尾木直樹「いじめ問題をどう克服するか」より)
「いじめ」の定義に関しては、客観的に区別することが難しく、線引きが曖昧な場合もあると思いますが、文科省は以下のように定義しています。
いじめとは「当該児童生徒が、
一定の人間関係のある者から、
心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、
精神的な苦痛を感じているもの」
なので、いじめやパワハラをしている人が、
「自分はいじめていない」
「いじめはない」
「(いじめ・パワハラではなく)指導の一環だ」
などと主張したとしても、相手が
「(自分は)いじめられている・パワハラを受けている」
と、(本人が)感じたら、それは、「いじめ・パワハラ」であると考えます。
「指導」と「いじめやパワハラ」の違い
いじめ・パワハラは、相手を「潰そうとする」行為(教育的愛情がない)
それぞれの形(やり方)がどうであれ、私は、シンプルに両者にはこのような(本質的な)違いがあると考えています。
いじめられる方にも原因(あるいは責任)がある
と言う人もいますが、仮に、本人にいじめられるような原因があったとしても、それが「いじめて良い理由」にはならないと思います。
ネットの誹謗中傷はいじめと同じ
これは、最近話題になっている、ネットの誹謗中傷についても同じです。
「誹謗中傷される人にも原因がある。
だから、誹謗中傷されて当然だ。」
というような意見があります。
確かに、その気持ちもよくわかりますが、だからと言って、ネット上で、報復として、罵詈雑言を浴びせて(誹謗中傷をして)相手を懲らしめていい(名誉毀損や侮辱をしたり、心ない言葉で相手の人格を傷つけたりなどをしていい)という理由にはならないと考えます。
どんな理由があって、どんなに嫌いな相手でも、心のある人間だからです。
とは言え、現在は、あらゆる価値観を持った人たちが、(SNSやブログやYouTubeなど)あらゆるプラットフォームを利用して、個人で自由に発信できるネット社会です。
時には、全く面識のない誰かの言動に対して、不快に思ったり、怒りを感じたり、共感できなかったり、腑に落ちなくてモヤモヤするということは、誰にでもあると思います。
また、その一方で、一部のネットユーザー(読者や視聴者など)が、自分の言動や投稿内容に対してクレームなどをつけてきたりする場合もあると考えます。
そんな時に、どう対処する(振る舞う)か?
ネット上の「嫌な人」や「アンチ」に対する4つの対処法
❶相手の「個人の価値観」を尊重して受け入れる
「個人の価値観」は人それぞれなので、よほど人道に外れたもの(誹謗中傷や「間違った価値観」)でない限り、
相手の考え方を、自分とは異なる「他人の価値観」(相手にとっての正解)として尊重し、受け入れる(認める)ことも大切だと思います。
「自分はそのままでいい、あなたもそのままでいい」
「自分はこう思うけれど、別の考えを持つ人もいる」
(どちらが正しい・間違っているというわけではなく)
「どちらも正解でいい」
という、多様な価値観(多様性)を尊重する考え方です。
「個人の価値観」と「正しい価値観・間違った価値観」)の違いについてはこちらに書いています。
また、「誹謗中傷」ではなく、根拠のある「批判」(意見や感想など)であれば、それを真摯に受け入れるべき時もあると考えます(自分自身の言動を振り返り、反省するなど)。
❷関わらない・見ない・無視する
どうしても不快に思う(自分に悪影響を及ぼす)場合、「関わらない・見ない・無視をする」ことをおすすめします。
リアルな人間関係なら難しいかもしれませんが、ネット上での人間関係は、ほとんど自分次第でコントロールできる場合が多いからです。
(DMを送ってきたり、コメントをしてきたり、おすすめやネットニュースなどで取り上げられたりして、見たくなくても目に入る場合もありますが)
ブロックすることができればブロックして二度と関わらないようにする、あるいは、(不快になること・自分に悪影響を与える人や嫌いな人のコンテンツなどを)わざわざ自分から見にいく必要もないと思います。
ネット上の関係は、「自分が見ないようにすれば」それで終わる(二度と関わる必要がない)ものがほとんどだからです。
❸誹謗中傷ではなく「批判・反論をする」
どうしても看過できないという場合は、「誹謗中傷」という(自分の方が悪くなってしまう・自分の徳を下げるような)形ではなく、「批判」(意見、感想など)として、客観的に根拠を述べて冷静に(主観的・感情的にならずに)、「教える・諭す・アドバイスをするなど」というような形で伝えるのが良いと考えます。
❹法的措置
現在、世間でも度々話題になっていますが、(限度を超えてあまりにもひどい誹謗中傷・しつこい・実生活にまで被害を及ぼす・身の危険を感じる場合など)
法的措置を検討することも一つの対処法であり、今後増えていくのではないかと考えます。
「因果応報」は必ずある
勿論、中には、ただただ嫌いな相手を潰したり、精神的にダメージを与えたいと思って(腹いせで)やっている場合もあると思います。
が、(いじめ・パワハラ・誹謗中傷・嫌がらせなども同様に)このようなことをしても、自分が幸せにはなれないし、因果応報として、必ずなんらかの形で自分に返ってきます。
いじめがその後の人生に与える悪影響〜トラウマと負の感情〜
少し脱線しましたが、私の場合、過去の自分を縛り付けていたものは、以下の二つの心の闇でした。
①いじめの後遺症(トラウマ・心の傷)
子どもの頃のいじめの経験(精神的・肉体的な苦痛)が、その人のその後の人生に大きな影響を与えると言われます。
「いじめの被害者が心に受ける傷の深さは想像以上です。
生きていくうえでの土台でもある自尊感情を奪われ、
長い年月を経てもなお、そのトラウマに苦しめられ、
完全に癒されることは難しいのです。
対人恐怖症、人間不信などとして、生涯つきまといかねません。」
(尾木直樹「いじめ問題をどう克服するか」より)
また、いじめと虐待を比較すると、いじめの方がより心に深刻な悪影響を与えるとも言われるように、例えば、子どもの頃にいじめを受けたことのある人は、大人になってからも、以下のような後遺症に苦しむ傾向があると考えます。
②人が信用できなくなる(人間不信)
③人間関係にストレスや不安を感じる
④人間関係を上手く築けない
私自身、小学校時代に受けた陰湿ないじめがトラウマになり(心に深い傷が残り)、その後の自分にとって、少なからず影響があったと思っています。
当時のいじめによるトラウマが、大人になってからも、なかなか消えなかったからです。
トラウマの定義〜心の傷〜
「トラウマを定義するのは簡単ではありませんが、
精神医学や心理学の分野では、
過去の出来事によって心が耐えられないほどの衝撃を受け、
それが同じような恐怖や不快感をもたらし続け、
現在まで影響を及ぼし続ける状態と捉えられています。」
(中略)
「トラウマ体験の具体的なものとしては、
戦争・紛争体験、自然災害、暴力犯罪、
事故、拷問、人質、監禁、強制収容所体験、
児童虐待、性暴力、DV(ドメスティックバイオレンス)、
過酷ないじめなどの被害があげられます。
(宮地尚子「トラウマ」より)
幸い、私の場合、後述しますが、剣道(尊敬する恩師)のおかげで、心身ともに強くなり、学生時代は特に問題なく、むしろ充実した日々を過ごすことができました。
が、社会人(教員)になってからは、激務もあいまって(剣道もできなくなり)徐々に心のバランスを保つことができなくなっていきました。
「(トラウマは)時間経過も、時には数年から数十年して
なんらかのきっかけで反応や症状が出ることもあります。」
(宮地尚子「トラウマ」より)
教員時代に最も耐え難かったこと
こちらで「教員の仕事がブラックだと言われる理由7選」について書きましたが、私の場合、教員の仕事で最も耐えがたいと思っていたこと(教員をやめた理由のひとつ)は「職員室の人間関係」でした。
職場でのいじめやパワハラの標的になってしまったからです。
大人の世界のいじめ
以前、教師による「教師いじめ」が社会問題として大きく取り上げられた時がありましたが、
実際に、(ニュースになっていたほどあからさまではないにしても)教師の世界にもいじめはあります。
もうひとつ、教員がいじめに鈍感になる理由として
あげておかなければならないのは、
職員室内でのいじめの存在です。
いじめは子どもの世界だけのものではありません。
世間の大人達の間にも、そして学校の大人達の間にも、いじめは存在します。
(森口朗「いじめの構造」より)
私自身、教員時代に、そうした職員室内で起こる「教員いじめ」を何度も見聞きしたことがあること、そして、上述したように、自分自身もいじめやパワハラを受けたことがあったからです。
ただ、学校教員間でのいじめは、
他の職場でのいじめに比較すると、以下の特徴があります。
①教員は六歳以降「学校」しか知らないので、人格的に幼稚な人が少なくない。
②職場の人数の割に職種が多く、人間関係が複雑である。
③組織目標が明確性を欠くために、いじめが目的化しやすい。
(森口朗「いじめの構造」より)
私の知る限りでは、初任者(あるいは2〜3年目の若手教諭)や講師など、
若くて未熟で立場の弱い先生(以下の例で言うと①にあたる)に対して起こる場合が多いですが、本書(森口朗「いじめの構造」)では、以下のように、色々な形の教員いじめの例が挙げられています。
教員いじめの例
①中高年女性教諭による若手教諭いじめ。
②教職員組合による校長いじめ。
③校長による教頭いじめ。
④教頭による教頭試験受験者(ベテラン・中堅教員)いじめ。
(森口朗「いじめの構造」より)
私の場合も、①の「中高年教諭による若手教諭いじめ」にあたりますが、管理職によるパワハラも経験しました。
生徒にいじめをしたらダメだと言っている先生が、いじめをしてもいいの?
これは、元生徒が言った(とても印象に残っている)言葉です。
当時の私にとっての救い(支え)は、たくさんの良い生徒や素晴らしいALTに恵まれたことだったので、英語の授業や、授業外での生徒やALTとのコミュニケーションを通して、救われていました。
また、私の場合、同期(他校の先生方)にも恵まれたので、初任研やその他の研修会や部活動の顧問会や大会(練習試合含む)などで度々顔を合わせ、色々と情報交換や相談をし合ったりコミュニケーションをとれたことも心強く思いました。
が、職員室では居場所がなく(居心地が悪く)、孤独だったことを覚えています。
当時は、常に自分が”何か”(悪い方向でのステレオタイプ、レッテル、トラウマなど)に縛られ、ずっと窮屈(苦痛)に感じてはいたのですが、ある辛い出来事をきっかけとして、そうした苦しみに耐えられなくなり、ついに私の心は折れて(壊れて)しまいました。
その時期に、私は、自分の存在や人格を含めて全てを否定されたような大きなショックを受け、自尊心、プライド、心がひどく傷つき、今でも忘れられないほどの激しい屈辱感(パワハラ)を何度か経験しました。
結果として、自己卑下、低い自己評価、自信喪失、人間不信などの好ましくない精神状態に陥り心を病んでしまったのでした。
一番辛かった時期は、安心して眠れず、毎晩のようにうなされ、あまりの悔しさと心の痛みで突然発作が起こったように声を上げて泣き続けるほど辛い日々でした。
「この先ずっとここにいても何も変わらない。」
「つぶされる。」
と、本能的に思ったのを覚えています。
いじめが蔓延している大人の世界=学校の住人が、生徒のいじめに鈍感になるのは、
ある程度仕方がないのかもしれません。
(森口朗「いじめの構造」より)
勿論、あくまでも自分の経験談に過ぎないので、全国の学校において、同様のことが起こっていると言うことではありません。
②消えることのない負の感情
自分の未熟さに対する自責もありますが、そうしたいじめやパワハラに対する負の感情(憎しみ、恨み、怒り、屈辱感、不信感、嫌悪感など)は、なかなか消えず、苦しみから解放されるまで、長い時間がかかりました。
自分の力でどうにかなるか?
幸い、家族や友人(ALTも含めて)など、周りの人たちの支えがあったこと、そして、上記のような逆境は、私にとっては、(今になって思えば)「自分の力でどうにかなるもの」であったため、上述したように、時間をかけて、なんとか自力で克服することができました。
後述する、いくつかの対処法(その二つの心の問題を解消できる具体的な対処法)を見つけることができたからです。
学校の先生は助けてくれない?
余談ですが、私は、学生時代は勿論、職業柄、多くの教師や生徒を見てきました。
自分自身がいじめに遭った経験があったこと、そして、教員時代に教育相談の担当をしていた時もあったので、不登校の生徒やいじめに悩む生徒たちとの関わり(話を聞くこと)が多くありました。
また、著名人でも、いじめを経験したことのある人が意外と多くいて、(ネットなどを通して)彼らのいじめの体験談を見聞きすることもよくありました。
その中で、個人的に、特に気になったのが、
「学校の先生(担任など)は助けてくれなかった。」
ということでした。
見て見ぬ振りをしたり、あろうことか、逆に先生がいじめに加担したり、
「(いじめられている)生徒にも原因がある」
と非難したり、さらには、いじめの事実さえ認めない(隠蔽する)先生(あるいは学校や教育委員会など)までいるということは、信じがたいことですが、事実としてあるということに驚きました。
教師のいじめ指導における問題点
先日も、いじめを苦にして自殺をした子どものニュースを目にして、とてもショックを受けました。
教育評論家の尾木直樹氏は、著書「いじめ問題をどう克服するか」において、(頻繁に起こっている「子どものいじめを苦にした自殺問題」などについて分析しつつ)
いじめを防げなかった原因の一つとして、学校側の問題点(特に教師に見られる問題)をいくつかあげています。
①教師の力量不足
(黙認する、目撃や報告を受けても適切に対処しない、本質を把握していないなど)
②思春期に対する認識不足
(子どもの発達的な視点に基づく認識不足、「プロレスごっこ」など子ども達の行動(遊び)が、
暴力的ないじめに変化する危険性、および、それを過小評価することによる対応の遅れなど)
③いじめに対する理解不足
(「仲良しグループ」の「遊び」・仲の良い人間関係・
固定化された空間や集団の中などから発展するいじめの可能性など)
④いじめ対策の研修の必要性
(教員の思春期特性に対する理解と認識の不足、いじめに関する心理構造上の理解不足など)
⑤スクールカウンセラー制度の弊害
(スクールカウンセラーに依存して、生徒の心理的・精神的な問題に目を向けなくなる教師、
スクールカウンセラーが、子どもの立場というより大人=教師側の立場に立つことの弊害など)
(尾木直樹「いじめ問題をどう克服するか」参照)
勿論、全国のほとんどの先生は、いじめや不登校などで悩む生徒に対して、親身になって指導をされていると思います。
が、正直なところ、(少なくとも自分が知る限りでは)「教師(職務)としての」表面的な指導(相談・理解・支援)に留まっている先生も少なくはないと思いました。
これは、自分が学生時代の時の先生だけではなく、自分が教師として学校に勤務していた時の先生方(担任、生徒指導やスクールカウンセラー含む)に対しても、同じような印象を持っていました。
そのように感じた大きな理由は、多くの教師が、不登校やいじめに遭っている生徒の内面的理解に欠けているように思えたからです。
例えば、そのような教師は、経験上、いじめられている生徒に対して、以下のような指導をする傾向にありました。
「あなたももっと強くならないと。」
「今のままでは変われないよ(あなたが変わりなさい)。」
実際に、自分が、いじめで悩んでいた時に、同様のことを(当時の担任や管理職に)言われたことがありますが、
このように、(上から)「変わりなさい」と言われることは、相手にプレッシャーを与えるので、逆効果になると考えます。
頭ではわかっていても、心がついていけない(より追い詰められていく原因になる)からです。
根本的な内面の問題(トラウマや心の傷など)を理解せずに、(価値観を押し付けて本人に変わるように促したり指導したりするなど)外面だけを見て、無理やり相手を変えようとしても(たとえ、見かけ上は変えられたとしても)、本人の内面は変わりません。
むしろ、そのような先生に対して不信感を抱いたり、状況が悪化することもあり得ると考えます。
外面的な(目に見える面での)理解はできていても、内面的な(目には見えない心の面での)理解ができていなければ、本質的な指導はできないと考えるからです。
「どんなに教養があって立派な人でも、
心に傷がない人には魅力がない。
他人の痛みというものがわからないから」
(フジ子・ヘミング)
いじめの指導において難しいのは、どんなに知識や経験が豊富で、指導力のある先生でも、そうした生徒の根本的な内面の理解までには至らないことだと思います。
とは言え、
(いじめられている人の気持ちは)
「同じような(いじめられた)経験がある人にしかわからない」
と(個人的には)思っているので、いじめられた経験がない(強い立場にある)教師が、いじめられている(弱い立場にある)生徒と同じ目線で話を聞いてあげたり、寄り添ったり、内面を深く理解してあげることができないのは、ある意味、仕方のないことだとも思っています。
勿論、中には、相手の気持ちを想像し内面を理解しようと努めるなど、熱心に真摯に指導をされている先生方もたくさんおられるので、全ての人に当てはまるということではありません。
自分で乗り越えていくしかない
私が、いじめなどで苦しんでいる人たちに伝えたいのは、(他人に言われて)無理をして変わろうとする必要はないということです。
私自身、長い間、トラウマと後遺症に苦しみましたが、私は、ある時を境に、誰かに依存したり、誰かに言われて無理やり「自分を変えようとする」のをやめました。
それだけでもだいぶ心が楽になったことを覚えています。
心の傷の深さは人それぞれですが、その心が癒えたり、自分の心と向き合えるようになるまで、それぞれの時間が必要だと思っています。
私が徐々に変われるようになれたのは、以上のように、(周りが「変われ」というからではなく)自分の中で自然と「変わりたい」と強く思ったからです。
「自分で変えて(乗り越えていく)しかない」
むしろ、他人から、「変われ」とか「変わるべき」などと言われれば言われるほど、人は、逆に変わることができないものだとも思っています。
人は簡単には変われない
特に、(いじめやパワハラなどに限らず)なんらかのことが原因で、心に深い傷を持つ人は、他人に言われてすぐに変わることは難しいと思っています。
そうした人たちは、自分の意思ではどうにもできない理由(トラウマやうつなど心の病)で苦しんでいる場合が多いからです。
(特に、うつは、心というよりも脳の病気だとも言われるように、簡単に治るものではないと考えます。)
そして、人が「変わる」上で大切なのは、上記の通り、(他人から「変われ」と)外側から圧力やプレッシャーをかけられるのではなく、自分の内面から、「(本人が自ら)変わりたい」と思うことだからです。
周りは変わらない。
自分自身が変わろうとしなければ、周りや自分も変わらない。
このことに気づき、自分の中で、「変わりたい」と心から思えるようになってから、自分なりに「変われる方法」を色々と考えることができるようになりました。
そして、それらを一つ一つ実践してから、徐々に自分も周りも変わってきたと思っています。
全ては自分次第
勿論、周りの人のサポートや励ましも、とても支えになりましたが、(変わる上で)肝心なのはやはり自分自身です。
自分で色々な克服方法(対処法)を模索し、実践することで、逆境を克服することができるのではないかと考えます。
逆境(特にいじめ)に打ち勝つ方法12選
前置き(前半)がとても長くなりましたが、同じような逆境に陥っている人、悩みを持っている人もいると思うので、以下、自分の経験も踏まえて、人生における大きな逆境を乗り越える上で、やってよかった(効果的だった)対処法を12個紹介します。
置かれている環境や状況、心の傷などは人それぞれであり、その克服方法も人によって異なる(私の克服方法が、万人に当てはまる正解ではない)と思いますが、少しでも誰かにとって参考になるものがあれば幸いです。
1、「最高の復讐方法」を見つけること〜見返してやるパワーの威力
逆境に打ち勝つ上での、1つ目の(個人的に最も大きな)対処法として「最高の復讐方法を見つける」ことが挙げられると考えます。
こちら(「見返してやるという感情の威力」)でも書きましたが、その怒りの力やエネルギー(負の感情)は、人の心に大きな影響を与え、実際になんらかの行動に移させる上でも、ものすごく絶大だからです。
いじめやパワハラなどで心が深く傷つけられた人は、
言われたこと・やられたこと、
そして、その相手のことを決して忘れる(許せる)ことはない。
よく言われることであり、自分の経験上、正しいと思っています。
中には、(自分をいじめた)相手よりも(いじめられた)自分自身を責めてしまう人もいますが、相手に対して負の感情(憎しみ、怒り、恨みなど)を持つ人が少なからずいるのも、人間としては自然なことだと考えます。
でも、勿論、どんなに負の感情やエネルギーを持っていたとしても、それを間違った方向で使う(相手に仕返しをしたり、復讐する)べきではないと思います。
「負の感情」を「プラスのエネルギー」に変える
相手が、(いじめやパワハラや誹謗中傷などで)自分に対して、なんらかの負の感情やエネルギーをぶつけてきた場合、自分も相手と同じように、負の感情やエネルギーをもって返してはいけないと思っています。
上述したように、誰かの不幸を望んだり、相手を傷つける方法で仕返しをしたり(例えば、ネットで誹謗中傷したりなど)をしても、自分が幸せになれないし、「因果応報」として、自分がしたことは、必ずなんらかの形で自分自身(もしくは自分の周りにいる大切な人)に返ってくるからです。
逆に言えば、自分が(間違った形で)相手に仕返しをしたり、相手と同じ土俵に立って自らの品性や徳を下げたり(自らの手や心を)汚したりしなくても、相手には必ず、なんらかの形で自ずと返ってくるので、(無意味なことで貴重な時間や労力を使って)わざわざ自分を下げるようなことをする必要もないと考えています。
私にとっての最高の復讐方法
なので、そのような(相手に対して間違った形で復讐や仕返しをするという)ネガティブな形ではなく、自分自身が成長し、幸せになれるようなポジティブな形で(プラスの感情やエネルギーをもって)、真っ当に復讐できる方法を考える(自分の中でネガティブな感情を処理して、自分が立ち直る・向上するために利用する)ことが大切です。
「復讐」と言えば、聞こえ(言葉)は悪いかもしれませんが、自分自身が良い方向で、逆境から立ち直る上で、私にとっては、これ以上にない、とても大きなモチベーション(燃料)になりました。
その方法は、人によって、色々あると思いますが、私にとっては、一つしか考えられませんでした。
学問・勉強をやり直すこと(立ち直って、人生をやり直すこと)です。
こちら(「他人に依存しない独立心を持つ」)でも書きましたが、経験上、私は、学問・勉強をすることによって、人は、根本的に「全くの別人になれる」と考えているからです。
その背景には、具体的に、以下のようなモチベーション(①〜③)があり、これらは、私の中にある、負の感情(マイナス・ネガティブな感情)を、ポジティブでより大きなプラスのエネルギーに変えてくれました。
③自分自身が根本的に(内面から)立ち直ること
勉強をやり直したきっかけも、人生における大きな逆境(後遺症・負の連鎖など)でしたが、私は、自分の人生(未来)を変えるために、学問・勉強を通して、まずは「自分を変えよう」(内面から変わろう)と決めました。
「最高の復讐は、大きな成功を収めることだ。」
(フランク・シナトラ)
2、大きな夢を持つ
逆境に打ち勝つ上での、2つ目の対処法として「夢を持つ」ことが挙げられると考えます。
(私にとって)人生における大きな逆境を乗り越える上で、(生きていく上で、支えや心の拠り所となるような)夢を持つことはとても重要だったからです。
そして、可能な限り、大きな夢を持つようにしています。
以前、インスタで、以下のような投稿をしたことがありました。
私にとって、夢を思い描く想像力は生きる力そのもの。
きっと、いくつになっても次から次へと新しい夢を思い描き続けると思う。
その夢を一つ一つ叶えて、いつか「叶った夢リスト」を書きたい。
SNSやブログなどで、夢を言葉にする(目標を公言する)ことも、大きなモチベーション(生きる力)になると思っています。
私の「叶った夢リスト」
③英語圏で長期留学をすること
④英語を話せるようになること
⑤世界を旅すること
⑥英検1級ホルダーになること
⑧多国籍の友達をたくさん作ること
私の「まだ叶えていない(これから叶えたい)夢リスト」
②訪れたことのない国を旅すること
③好きな学問(専門)を極めること(博士号を取得すること)
④英語を極めること
⑤ケンブリッジ英検CPEに合格すること
その他にもまだまだたくさん夢があります。
こうして、文字にして夢をリスト化するだけでもワクワクしてきます。
夢には、人に、前向きに生きる力や希望(明るい光)を与えてくれる、とても大きな力があると考えるからです。
私自身、勉強をすればするほど、夢に近づいていけるようでワクワクする理由もここにあると思います。
まだ叶えていない夢(人生最大の夢)は、私にとって、生きる希望のようなもの(生き甲斐)でもあります。
人生はまだまだ長いので、(生きている限り)どこまでも上を目指して、一つでも多くの夢を叶えられるように、努力を続けていきたいです。
3、「なりたい自分」をイメージする〜別人になる〜
逆境に打ち勝つ上での、3つ目の対処法として「なりたい自分をイメージする(別人になるべく努力をする)」ことが挙げられると考えます。
「自分の花を育てる」感覚を持つ
「冬があり夏があり昼と夜があり
晴れた日と雨の日があってひとつの花が咲くように
悲しみも苦しみもあって私が私になってゆく」
(星野富弘)
好きな研究や勉強を続ける中で、自分のモットーとして「自分で自分の花を育てる」という感覚を持ち、自分自身の成長をどこか客観的にも見ていました。
(どんな花を育てたいか/なりたい自分を想像する)
②自分の種を撒く
③他の花と比べない
④土台を固める
⑤しっかりと根を張る
(なかなか芽が出なくても焦らずに深く細かく根を張る)
⑥たくさんの栄養と水をやる
(勉強量/勉強時間/労力/努力など)
⑦太陽の光に当てる
(自分に合った環境に置く)
⑧下を向かず上/前を向かせる
(希望を持つ/長い目で見る)
⑨強い軸を作る
(周りに左右されず自分の軸で伸ばす/自分で成長をコントロールする)
⑩一つの形にこだわらない
(状況に応じて臨機応変に育て方を変える)
⑪自然の流れに逆らわない
(悪天候の時でも磨き続ける/目の前にある自分がやるべきことに集中する)
⑬時機を待つ
(早く咲く花もあれば、遅く咲く花もある)
⑭高い空を目指し伸び続ける
(大きな夢/空だけを見る)
ちなみに、「自分の花」について書かれた、以下の田口久人さんの言葉も大好きです。
「花を咲かせたいなら 種をまき続けなさい
流した涙の数だけ雨となり いつしか晴れていく
すぐに育たなくても 焦らなくていい
どんなに時間がかかったとしても
たった一つだけでも
自分だけの花を咲かせられれば いい人生になる」
(田口久人)
辛かった時に、読んでいて何度も心を救われたのが、田口久人さんのインスタや著書にあるたくさんの素敵な言葉でした。
いずれも人や物事の本質を捉えていて心に響きます。
そのままでいい 100万いいね! を集めた176の言葉 (たぐちひさとの言葉シリーズ)
「なりたい自分」になるために
③本当に自分がやりたいことに没頭する
④自分だけの花を育てる
ワクワクすることを見つけたら、その心に従って、行動するようにしています。
その心が「正しい自分の道」に導いてくれると信じているからです。
そして、自分が選んだその道で、自分が本当にやりたいことに没頭する(自分の種を撒く)ことが大切だと思っています。
その種がいずれ、自分だけの大輪の花を咲かせると信じている(イメージできる)からです。
4、自分を変える
逆境に打ち勝つ上での、4つ目の対処法として「自分を変える」ことが挙げられると考えます。
人は、なかなか変われないものであり、特に上述したように、自分の意思ではどうにもならない理由(トラウマや心の傷など)で悩み苦しんでいる人もいると思います。
私自身も、そのことで苦しんでいた一人なので、よくわかります。
が、自分の経験を通して、時間をかけて、焦らずに少しずつ、意識をして徐々に自分を変えていくことはできるとも思っています。
「心が変われば態度が変わる
態度が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる」
(蓮沼文三)
内面(頭・心)と外面(環境)を変える
「人生を変えたい時 まず変えるのは 自分自身」
(田口久人)
逆境を克服するために、私がまず意識して変えたことは、以下の5つでした。
②考え方(思考・物事の捉え方)
③やり方(学び方・進み方)
④将来の方向性(これから進む道)
⑤環境
一度きりの自分の人生。
なりたい自分になるために、自分の道を進むべく、色々と覚悟を決めて、夢への新しい一歩を踏み出しました。
具体的には、こちら(「私が教員をやめた理由」)で書いたように、「答え」が出るまで時間がかかりましたが、教員を辞めて、新しい「自分の道」を歩いていくことを決めました。
(人生をリセットして、過去に一度諦めた夢にもう一度挑戦するべく、自分自身も環境も将来の方向性も変えました。)
家族のサポート
ちなみに、教師を辞めることに関して、最初、母親が猛反対しました。が、私はもう、
「自分の人生に関わることは、自分の意思で決める」
と決めていたので、最終的には母も夫も納得してくれました。現在は、応援してくれています。
結果として、状況が好転し、自分らしく前向きに生きることができるようにもなったので、自分の選択は正解だったと思っています。
「時が物事を変えるって人はいうけど、実際は自分で変えなくちゃいけないんだ。」
(アンディ・ウォーホル)
5、ネガティブな感情をコントロールする
逆境に打ち勝つ上での、5つ目の対処法として「ネガティブな感情をコントロールすること」が挙げられると考えます。
❷負の感情をプラスのエネルギー(=向上心)に変える
❸逆境を自然なものとして受け入れる
「自分の力でどうにかなる逆境」であれ、「自分の力ではどうにもならない逆境」であれ、
逆境はネガティブなものではなく、「自然なもの」だと捉えて、受け入れることがまず大切だと考えます。
人生は、大きな山登りのようなもの(山あり谷あり)であり、順調にいく時もあればそうでない時もあります。
そして、人生に流れや変化(浮沈み)があることは、自然なことでもあるので、
無理矢理その流れに逆らわないようにする(流れに任せるように生きる)と、楽に(前向き)になれました。
「自然の中では、日が昇ったら沈むものなんだ。
そういう原理で動いているんだということをわきまえている人は、
今は暗黒の世界に入っているんだから、
ジタバタしたってしょうがないや、光が出た時に物事を解決すべく、
今は力を蓄えておくんだと思って、おとなしく技術を磨いているんだよね。」
(酒井雄哉「そのままの自分を出せばいい」)
逆境は、人生における「自然の流れ」であり、自分の中でその流れをどう受け止めて、
どのように流れに乗るか(その辛い時期をどう過ごすか)によって、状況は良くも悪くも大きく変わると考えます。
そして、自分次第で、大きな逆境を大きな飛躍へのチャンスに変えることもできると思っています。
「逆境とは 自分の可能性を
最大限に引き出す 最高の機会である。」
(田口久人)
6、自分の軸(信念)を持つ
逆境に打ち勝つ上での、6つ目の対処法として「自分の軸(信念)を持つ」ことが挙げられると考えます。
私の「自分の軸(信念)」とは
(他人の価値観や物差しに縛られない)
②自分の人生は自分で決める
③「自分の山」を登る(他人と比べない・競わない)
④「自分の世界」を広げる
⑤誰の信者にもならない
⑤については、こちら(「価値観に応じて人が尊敬する・好むタイプの人」)に書いたように、私自身の「個人の価値観」や「正しい価値観」に従って、尊敬する人や憧れの人はたくさんいますが、私は、誰かの信者になろう(特定の誰かを盲目的に崇拝しよう)とは思っていません。
尊敬することと(自分の軸を持ち、自らの信念や価値観などに従って、相手を敬うこと)と、信者になること(その人の言うことが「全て」で、その人の言葉を鵜呑みにしたり、心や人生まで支配・左右されること)は、全く異なると思っているからです。
7、自分のためにならないことをやめる(断捨離)
逆境に打ち勝つ上での、7つ目の対処法として「断捨離」が挙げられると考えます。
何に価値を置くかは人それぞれ色々あると思いますが、自分にとって悪影響を与える考えを持っていると、いつまでもそうした呪縛に縛られたまま自由になることはできません。
そうした「不要だ」と自分で判断したもの(考え方)を捨てることで、本当に大切なものだけが残り、かなり気持ちが楽になりました。
やめてよかったこと
②他人と競争すること
③「こだわる必要のないこと」にこだわること
④他人の目や声・評価を気にすること
自分にとって、本当に価値があることは何なのかを明確にして、意味や価値を感じないものは思い切って捨てる。
そして、「長く続く確実な成功」を一つ一つ地道に積み重ねて、夢に近づいていきたいと思っています。
8、尊敬する師やメンターを持つ
逆境に打ち勝つ上での、8つ目の方法として「尊敬するメンターを持つこと」が挙げられると考えます。
人生を前向きに強く生きていく上で、大きな拠り所(支え)になるからです。
③尊敬できる立派な先生に師事する(論文の指導教授など)
④自分と異なる分野で活躍する人
(③について)私は、先生や教授によって、モチベーションや情熱が刺激されることが多々あるので、尊敬できる先生との出会いはとても貴重だと思っています。
いい出会いをどれだけもっているか。
本当に自分の人生が影響を与えられるだけの出会いをどれだけ持っているか。
それが大きなこと。
(新垣勉)
(④について)自分とは異なる専門分野を持つ人からも学びたいと常々思っています。
その道の一番を目指して努力し続ける人も尊敬していますが、勿論、「一番(ナンバーワン)ではなく、世界で唯一の存在(オンリーワン)になること」をモットーとしている人の生き方や人生にも刺激を受け、尊敬もしています。
例えば、全盲のオペラ歌手である新垣勉さんの生涯や言葉から学んだことが多くありました。
新垣さんの人生において、(彼ほど壮絶ではありませんが)自分と共通する点がいくつかあり、共感させられたからです。
「ナンバーワンではなく、オンリーワンになろうとする。」
「(人と比べて)単に一番になるのではなく、
ほかに例のない、世界でたった一人の人間になろうとすること」。
(新垣勉)
これが新垣さんのモットーです。
ちなみに、SMAPの有名な歌「世界で一つだけの花」の原点も彼のこの言葉にあるそうです。
9、ストレス発散方法を見つける
何をしても楽しいと思えない時期もありましたが、息抜きをしたり、何かストレスを解消できるもの(趣味やスポーツや好きなことなど)があれば、心のバランスを維持することができると思っています。
私の場合、以下のようなストレス解消方法があります。
②趣味や娯楽を楽しむ
特に、個人的には、①が大きいと感じます。
私は、日本でもカナダでも剣道をしてきたのですが、剣道には、心(あらゆる負の感情)を浄化してくれるほどの大きな力があると思っています。
剣道は、日本発祥の武道ですが、現在では、カナダ(トロントでも人気です)を含め世界中で剣道人口が増えているので、日本に限らずどこにいてもできます。
剣道をして、なぜか涙がでることもよくあります。
剣道を再開した当初にも、稽古後に自然と涙が流れたことを覚えています。
剣道ができる状況ではなかったこともあり、それまでの私の心は、浄化されずに積もり積もった負の感情で一杯でした。
怒り、憎しみ、恨み、悔しさ、屈辱感、不信感、嫌悪感など、まさにドロドロの黒い感情で満ちていました。
(勿論、表向きには、そうした暗い心はすべて隠していましたが。)
上述したように、一度大きく深く傷ついた私の心は、なかなか癒えることがなく、負の感情も消えることはありませんでした。
でも、剣道を再開して、稽古後に自然と涙がでたのは、そうした抑圧された心が解放されると同時に、私の心に渦巻いていたあらゆる負の感情が、剣道によってすべて浄化されたように思えたからです。
今は、過去の辛い記憶に囚われ苦しむこともないくらい、前を向いて一日一日を大切に過ごせています。
あの頃(特に実家通いをしていた時期)は、毎日のように親に心配ばかりかけてしまったので、これからはとくに母に心配をかけないようにしたいと思っています。
母は、私が帰宅してからいつも表情が暗かったり、泣いていたりするのをそばで見ているのが辛かったようなので。
「最大の復讐は、自分自身が立ち直ること。」
(大平光代さんの著書『だから、あなたも生きぬいて』より)
私も、今はそう思っています。
誰かを憎んだり、恨みながら生きるのは(悪い方向にエネルギーを使うため)苦しいです。
何よりも、自分が幸せにはなれません。
だからこそ、そうではなく、今の私がいる上で、恩を受けたすべての人たちへの恩返しのためにも、感謝の心を忘れずに、いつか倍返しするつもりで頑張りたいと今も心から思っています。
「憎しみからは何も生まれない」
「自分が変わると周りが変わります。
周りを変えようとしても何も変わりません」
(新垣勉)
そして、剣道を続けることで心が磨かれて、私らしく前向きに生きていくことができる(生かされている)と実感しているので、これからもずっと、生涯を通して剣道を続けていきたいです。
10、アウトプットできるツールを持つ(SNSやブログなど)
逆境に打ち勝つ上での、10個目の方法として「(SNSやブログなど)発信できるツールを持つこと」が挙げられると考えます。
私は、文章を書くことや写真が大好きなので、以下の二つを利用しています。
②インスタ(資格試験の勉強方法や過程を記録する/勉強へのモチベーション維持)
こちら(「SNSやブログとの付き合い方」)でも書きましたが、
ブログもインスタも、私にとって、とても大切なもの(人生の一部・支え・財産)であり、自分だけではなく、見てくださる方にとっても役立つ「学び」や「成長」のためのツールになればと、いつも思っています。
自分軸を作る
私自身、「学び直し」(インスタの勉強垢)を始めた当初は、色々と不安定な状況だったのですが、勉強をしつつ、発信もしていく過程で(同じ目標を持つ勉強垢の皆さんとの交流なども通して)、徐々に心を取り戻すことができるようになっていったことを覚えています。
勉強垢を開設して投稿を始めた当初は、テキスト(文章)なしで写真のみの投稿をしていました(文章を書く気力がなかったので)。
が、徐々に、テキストも入れるようになり、文章が長く(長文に)なっていったのも、自分の心がそれだけ回復していったからだと認識しています。
インスタやブログを通して、自分なりの学び方や生き方や夢なども言葉にすることによって、自分の軸や考え方(生き方や価値観など)も徐々に明確になったと思うし、自分自身、その軸からブレずに、現在も学問・勉強に励むことができていると思っています。
なので、SNSやブログなど、自分を表現し、アウトプット(発信)できるツールを持つことは、逆境を乗り越える(自己形成もしていく)上で、とても効果的だったと個人的には思っています。
「一以貫之」【一を以て之を貫く】
=一貫して変わらずに道を進むこと。
(孔子)
11、逆境に打ち勝つ武器を身につける
逆境に打ち勝つ上での、11個目の方法として、以下のような「逆境に打ち勝つ武器を身につけること」が挙げられると考えます。
例えば、私の場合、以下のようなものを「武器」として捉え、(勉強や学問を通して)一つでも多く身につけ磨いていきたいと思っています。
「人は生まれながらにして貴賤貧富の別なし。
ただ学問を勤めて物事をよく知る者は貴人となり富人となり、
無学なる者は貧人となり下人となるなり。」
「人に貴賤はないが勉強したかしないかの差は大きい。」
(福沢諭吉『学問のすすめ』より)
人によって、色々な人生や価値観や幸せがありますが、
なぜ勉強をすることが大切なのか
改めて考えさせられる有名な言葉です。
人生を変える方法
「勉強」と言っても、学校の勉強に限らず、資格や仕事や趣味や教養やスポーツや芸術など幅広く、人それぞれ色々な答えがあると思います。
私の場合、学問・勉強をする大きな目的は、
「自分(未来・人生)を変えること」
です。勉強はそのための手段として捉えています。
②逆境を乗り越えるため
①については、今まで(インスタにもブログにも)何度も書いてきましたが、
もう一つ、個人的な勉強の目的として、この記事にて書いてきたように、②があります。
学び直しのきっかけ
上述したように、人生において、大きな壁にぶち当たり、完全に心が折れてしまった時期がありました。
それから長い間心の傷に苦しみましたが、
「このままではこのまま。」
ある時、ふとそう思うと、とても恐怖を感じました。
なんとかして立ち直りたいと強く思うと同時に、具体的に何ができるかを考えました。
そして、辿り着いた自分なりの答えが、既述したように、
「勉強をやり直して、まずは自分自身を変えること」
そして、結果として、その選択が正しかったと思えるのは、上述したように、勉強を(インスタでの発信も)続ける中で、失っていた心を徐々に取り戻すことができたからです。
そして、以下のように、過去と現在の自分を比べると、自分の中にあるものとないものが明確だからです。
②自分の軸・芯
③自分らしさ
④生きる希望(夢)
⑤逆境に打ち勝つための武器や術、など。
勤勉の徳
『勤勉』も徳積みの一つとして、人間にとって大切なことだと思っています。
勉強をすることによって、以下のような、あらゆる力(生きる力)が養われると考えるからです。
②創造力(新しい物や考えを生み出す力)
③分析力(問題を解決すべく状況/原因を把握する力)
④表現力(自分の考えや意見などを伝える力)
⑤洞察力(人や物事の本質を見抜く力)
⑥想像力(物事の展開や結末/人の心や未来などを思い描く力→他者への思いやりや配慮など対応力)
⑦文脈力(※文章力に限らず、場の空気や人間関係などにおける文脈を読む力)
また、勉強を通して身につくのは、知力/学力だけではなく、以下のような、人間力も大きいと思っています。
⑨集中力(目の前のことに没頭する力)
⑩継続力(続ける力)
⑪判断力/決断力(自分で決める力)
⑫意思力/意志力(成し遂げる力)
⑬行動力(計画し実行する力)
など、他にも色々あると思いますが。
逆境に打ち勝つための武器
個人的に、こうした力は、人生におけるあらゆる逆境に打ち勝つための武器のようなものだと捉えています。
その武器が、多ければ多いほど/磨かれれば磨かれるほど、何事にも動じない強い心、そして、結果として、あらゆる徳にも繋がっていくと考えています。
徳とは「気品、名誉、誠実、自信、謙虚、温情、正義、理性など」
(ウィキペディアより)
何事にも動じない心〜不動心〜
そして、学問・勉強(私の場合、剣道も)通して、何事にも動じない心(不動心)が培われると考えます。
①(自信や誇りなど)自尊心
②強い意志や信念を持ち、自分を貫く心
③夢や目標などに全力で没頭する心
④困難や逆境に挫けない心、など。
(植西聰『不動心のコツ』参照)
自信と慢心の違い
努力をして目標を達成し、自信を持つことは大切だと思っていますが、結果などに慢心してはいけないと常に思っています。
『慢心』には、「驕り高ぶる」「思い上がる」「うぬぼれる」などの意味があり、謙虚さを忘れて傲慢や尊大になると、人はそれ以上(人として)成長できないと思うからです。
「人間にとっての最大の敵は慢心することだ。」
(シェイクスピア)
人それぞれの役割
変わるきっかけやその方法、そして、身につけたい力や勉強の目的なども人それぞれ異なり、勿論、勉強に限らず、人生におけるあらゆる面で、人それぞれの生き方や学び方や役割などがあると思います。
「大事なことは、
人としての当然の感情に基づいて、
自分の行動を正しくし、熱心に勉強し、
広く知識を得て、それぞれの社会的役割に
ふさわしい知識や人間性を備えることだ。」
(福沢諭吉)
福沢諭吉先生が言っているように、
「学問・勉強で身につけた力(武器)を社会にどう役立てるか」
私自身、常に自問自答しながら学問・勉強をしていますが、学んだ知識や技術などだけではなく、勉強を通して培った心や経験なども、私なりの形で役立てていきたいと思っています。
12、「自分を生かす道」に進む
逆境に打ち勝つ上での、12個目の方法として「自分を生かす道に進むこと」が挙げられると考えます。
『この世には、自分にしか歩けない道がある。
その道を歩くのが人生だ。』
『この道より我を生かす道はなし、この道を行く』
(武者小路実篤)
とても心に響いた言葉です。
私の場合、「自分の道」と言えば、
③留学の道
④研究の道
⑤教育の道
⑥勉強の道
など、寄り道もしつつ、色々な道を歩いてきました。
それぞれ異なる別々の道ですが、いずれも自分の人生の中で繋がりを持っていて、私の中では、(①〜⑦まとめて)一本の大きな道のような感覚になっています。
道の途中では、失敗や挫折など、自分の思い通りにならないことや、壁にぶつかったことも多くありましたが、いずれも自分を生かしてくれている道であり、今後も進み続けて行きたいと思っています。
全てに共通する「勉強の道」
そして、全ての道に共通する「勉強」それ自体が、私にとって、自分を生かす「自分の道」の一つになっています。
人生やり直しのつもりで、新しい気持ちで始めた勉強(学び直し)に関してはとくに、そう思っています。
勉強することで、単なる知識や技術以上に、とても大きなものを与えられていると感じるからです。
未来への希望、高い志、大きな夢、信念、学ぶ楽しさや喜び、自分の成長、そして、(いずれの道においても共通して)常に私の心にあるのは、
「今よりももっと上に行きたい」
という向上心です。こうした気持ちの全てが、いつも、勉強に向ける大きなエネルギー源になっています。
【本音】気持ちの変化〜当初は復讐心、現在は恩返し〜
とはいえ、正直なところ、学び直しを始めた当初は、いじめられた相手に対する憎しみと強い復讐心があり、
絶対に(「あの人たちよりも上」に行って)見返してやる!
と思って、そうした負の感情を、より強いプラスのエネルギー(向上心)に変えて、猛勉強をしていました。
いじめや自殺未遂などを困難や逆境を乗り越え、猛勉強をして弁護士になられた大平光代さんのように。
私自身、当時は(どれだけ時間をかけてでも、自分の生涯をかけて)真っ当な形で彼ら彼女らに復讐をして(自分が根本から立ち直って)見返してやろうと思っていました。
でも現在は、そのような復讐心はなく、(冒頭にあげた「叶った夢リスト」が一つ一つ増えていくにつれて)徐々に、負の感情も消えていったように感じます。
そして、勿論、「より上へ上へ」という気持ちは、変わらず持ち続けつつも、今は「誰かと比べてより上にいきたい」などとも思っていません。
私が現在、登っているのは、常に「自分の山」であり、目指しているのは、あくまでも「自分の山の頂上」だからです。
誰とも比べずに、志を高く持ち、ひたすら「自分の道」を進み続け、自らを高めていきたいです。
この道を行く
「この道より我を生かす道なし。この道を行く。」
(武者小路実篤)「自分なりの『この道』を見つけ出した人は、
逆境に強い。」
(植西聰『逆境力のコツ』より)
私も、自分で選んだ『この道』(学問の道)で、勉強を通して徳を積み、人間としてより成長できるように精進していきたいと思っています。
そして、いつかたくさんの人に恩返しをしたいと、いつも思っています。
『自分を信じよう。
勉強して、もっと良い世界を築こうという気持ちを忘れないで。』
(メアリ・マクロード・ブスーン)
まとめ
1、最高の復讐方法を見つける〜人生をやり直す〜
2、大きな夢を持つ
3、「なりたい自分」をイメージする〜別人になる〜
4、自分を変える
5、ネガティブな感情をコントロールする
6、自分の軸を持つ
7、自分のためにならないことをやめる(断捨離)
8、尊敬する師やメンターを持つ
9、ストレス発散方法を見つける
10、アウトプットできるツールを持つ(SNSとブログ)
11、逆境に打ち勝つ武器を身につける
12、「自分を生かす道」に進む
以上、逆境(特にいじめ)を乗り越える(打ち勝つ)ための方法を12個選びました。
いずれも個人的に、心のバランスを保ちつつ、逆境を乗り越える上でとても大きな効果があったと考えています。
いじめやパワハラなど(トラウマや心の傷)で苦しんでいる人たちにとって、少しでも参考になるものがあれば幸いです。
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