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【頭が良い人の言動とは?】「英単語は書いて覚える?読んで覚える?」、「英検・TOEICは不要?」や「〇〇は無駄/無意味」という議論に思う”知性と教養”

勉強や勉強法等に関して、ネット上では

「資格試験(特に英検やTOEIC)は無意味

「ノートを作る/書くのは無駄

「英単語帳での暗記は無意味

「日本の英語教育(学校英語/受験英語)は無駄/役に立たない」

などといった類の(主観や偏見で白黒を決めつけて、自分の価値観とは異なるものを「無駄/無意味」などという言葉で一方的に全否定する/他方を否定することで自説を擁護する論調の)議論がよく行われます。

上に挙げたものは、いずれもネット上でたまたま見かけた発信内容ですが、このような議論を見聞きする度に、
(現在の立場や状況、目指すレベルや将来の方向性、勉強の目的や夢、タイプや向き不向き、環境などは人によって異なるので)、
別にどっちでもいいんじゃないの?」と個人的には思っています。

英語学習における疑問

英語の資格試験について

英語の資格試験に関しては、(留学、進学、就職、英語力向上など)なんらかの目的や目標があって、必要だと思う人は取ればいい(数ある資格の中から、自分にとって必要だと判断したものを取ればいい)と思います。

一方で、「資格の必要性を感じない人」は取る必要はない(資格を持っている人や資格の勉強をしている人を否定する必要もない)と思います。
(そもそも「資格を持っている人」や「資格の勉強を頑張っている人/自分の目標に向かって努力をしている人」が否定されること自体、おかしな話だと私は思うのですが)。

英単語の覚え方について

英語(英単語など)の勉強方法に関しても、人によって様々なので、ノートを作ってもいいし、書いてもいいし、読んでもいいし、聞いてもいいし、話してもいいし、英単語帳を使って覚えてもいい(勿論、必要でないなら使わなくてもいい)と思います。

例えば、あくまでも私の場合の例ですが、英単語の暗記方法に関しては、以下のように、レベル(英単語の難易度)に応じて学習方法も色々と使い分けていました。

単語のレベルに応じて覚え方を変える(例)

初級〜中級(日常会話、普段よく使う表現など)であれば、単語、文法・語法、発音、音読などの英語の基礎を固めた上で、(日常生活、オンライン英会話、一人英会話練習などで)実際に会話をして”使いながら”覚えていく

中級〜上級レベルであれば、洋書や映画、講義や研究書(文献、論文、資料/史料)などを利用して、特に多読・多聴(読む、聞く)に力をいれ、全体の流れや文脈の中で覚えていく

上級レベル(大学、資格試験、英検1級〜など)であれば、(❶や❷も踏まえつつ)テキスト、専用の英単語帳や問題集などで課題に取り組みながら問題を解きながら読み、聞き、話し、書き、背景知識も学びながら覚える

参考記事:「歴代の英単語の覚え方9選」https://selma923.com/?p=7192

英単語を「書いて覚える」ということはあまりしてこなかったのですが、1級の英単語に関しては、覚える↔︎忘れるの繰り返しでなかなか覚えることができなかったので「一度書く」という方法(最終手段)を取り入れることで克服することができました。

こちら(「一度書くことでその後の復習回数を(5回以下に)減らす」)で書いたように、(”どうしても覚えることができない場合”、一回書くことによって、最初の負担や労力は少し大きい反面、記憶に深く刻まれ、その後は圧倒的に少ない復習回数で定着させることができたため)私としては「書くこと」は決して無駄ではなく、レベル/難易度や定着度など、必要に応じて「一回書く」ことの効果や恩恵はとても大きかったと感じています(勿論、必要でないなら書かなくても良いと思います)。

ただ、私の場合、上の記事に書いたように、(学習のレベルに応じて)読む、聴く、書く、話す等、色々組み合わせて五感を使って覚えたり、四技能を関連づけたりして学んできたので、そもそも(例えば、英単語を覚える上で「書くか読むか」「書くべきか書くべきでないか」などといった二択や、「英単語帳を使った暗記方法」一択で行われる議論のように)選択肢を限定する必要もないと個人的には考えます。

方法や学び方など、可能性は色々あるので、特定の方法に縛られず、自分の状況や必要に応じて臨機応変に(その都度自分に合った方法で)学ぶことで、楽しみながら勉強を続けることができた(成果も出た)からです。

このように、「どっちでもいいこと」(答えのない問い)に関して、自分のタイプや目的に照らし、自分の中でどちらがいい、どの方法が良い悪いなどと白黒をつける(自分にとってどちらが向いていると判断したり公言したり助言したりする)のは個人の自由ですが、

「〇〇は正しくて▲▲は間違っている

「〇〇はいいけれど▲▲は”絶対に”ダメ

「〇〇は無駄/無意味「不要」「絶対やめるべき」「やってはいけない」など)」

AよりもBの方がいい」という主張自体は(その人個人の考え/一つの正解)として尊重すべきであると思いますが、上記のように、他方を否定して自分の価値観(自説)を無理やり他人に押し付けるのは傲慢だと思います。

頭の良い人の言動とは?

「学者の世界では、自分の説が絶対に正しいと言って譲らない人が非常に多い。

そのほうが賢く見える、というのも多分にあるかもしれない。

しかし、勉強することでかえって決めつけが激しくなるなら、本末転倒だ

実際、自分の説にこだわって頑として変えようとしないより

でも、こういう考え方もありますよ

こういう可能性についてはどうでしょう

という意見について、聴く耳を持ち、さらには、試してみるという人の方がずっと賢く見えるものだ。」

「大人の勉強というのは、ひとつの真理や真相を追求して、

一つの答えにたどり着くことではなく、色々な説があること、色々な可能性があることを知るためにすることだ。

それは私の信念でもある。

私自身も、自分の意見が必ず正しいとは言えないといつも思っている。

試してみるまではわからない、色々な答えがある、

仮に相手が正しくて、自分も正しいかもしれない、と。」

(和田秀樹)

勿論、このことは、「学者の世界」に限らず、広く一般社会においても言えることであり、

ネット上で何を発信するか(発信内容)も個人の自由ですが、視野を広げて、色々な立場から物事を多角的に捉えたり、他人(自分とは異なる価値観や方法など)を尊重することも大切だと思います。

例えば、同じ主張(発信内容)でも、以下のように表現される方々もいて、受け取る側としては、全く異なる印象を受けます。

「自分は〇〇の方がいいと思う。でも▲▲という選択肢もあっていい。」

▲▲という方法も良い(間違っていない/自分に合っているなら続ければいい)けれど、こういう時には〇〇という方法もいいと思う。」

個人的には、そのように言える人(自説を展開/主張しつつも、相手の気持ちを考えて、相手が不快に思わないように言葉を選ぶなどの配慮をしたり、自分とは異なる立場や価値観や方法も尊重/リスペクトできる人)に、謙虚さ思いやりは勿論、経験および知性や教養などに基づく、人としての深みや頭の良さを感じます。

答えのない問いに対する「いずれも正解」という視点

答えのある問い(事実や真実)ではなく、答えのない問い(「人それぞれで正解がないこと」「どっちでもいいこと」)に関しては、

いずれも正解でいい
どっちでもいい」(自分で決めればいい

勉強に関しては、「自分の将来の夢や目的に沿った方向で進めればいい」し、勉強方法に関しては、人それぞれのタイプや向き不向きに応じて「自分に合っている方法」なおかつ「成果も出ている方法」でやればいいと思っています。

勉強や勉強方法を選ぶ上で重要なのは「誰かがいいという方向/方法」ではなく「自分に合った方向/方法」だからです。

例えば(あくまでも一例ですが)、受験や就活など結果を急ぐ人なら、ある程度型にはまった、いわゆる効率を重視した「勉強」を選択すればいいと思うし、

一方で、大人になってから学び直しをするなど特に結果を急ぐ必要がない人であれば、自分の目標や夢(目的地)を見据えつつ、自分のやり方で好きなことをじっくりと深く学んでもいい(例えば、学問や語学や読書などを通して知識や教養を深めるなど、自分のペースで自由に「学び」を楽しむのもいい)と思います。

そして、自分の人生に関わること(勉強や勉強方法は勿論、将来の方向性や進路/大学/資格など)に関しては、周りに流されず(他人の意見や助言に耳を傾け参考にしつつも、他人の価値観に左右されたり情報などを鵜呑みにしたりせず)「自分で決めること」が最も大切だと考えます。

いつもありがとうございます。

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