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【英検1級の基礎力】背景知識を身につける方法6選〜英文の背景を学ぶ12のメリットとは?

英検1級の「3つの基礎力」とは?

英検1級に挑戦する上で、個人的に必要不可欠だと思う(1級の)「基礎力」は、以下の3つです。

1、ある程度の英語力(4技能)
2、1級レベルの語彙力(10000〜15000語)
3、あらゆる分野の知識力
時事的・社会的なテーマに関する背景知識

それぞれについて、詳しくはこちら(「英検1級の3つの基礎力」)に書いています。

勿論、英語の試験である限り(特に「読む・聞く」に関しては)英語力が十分あれば(背景知識がなくても)解けるように作られていると思いますが、話す・書く上では、”ネタ”となる知識や情報(背景知識)は不可欠だと思っています。

背景知識を学ぶメリット12選

時間がかかるので、結果を急ぐ人にとっては効率的ではないかもしれませんが、英語学習において(読む、聞く、書く、話す、いずれにおいても)、背景知識を学ぶことは、以下のようなメリットがあると考えます。

1、英文の理解がしやすくなる
(本文に書かれていない内容まで/100%以上理解できる)
2、問題を解くスピードが速くなる
(背景知識があれば英文の理解もしやすいため)
3、知識が増える(教養も身に付く)
4、思考力が高まる
(知識が増えるにつれて思考の土台が固まる)
5、本文や関連する分野への興味関心や理解が深まる
6、背景を知ることで言語そのものへの深い理解や関心に繋がる
7、復習が楽になる
(自分で調べて学ぶことで長期記憶として頭に残りやすい)
8、語彙が増える
(単語や熟語も文脈の中で自然に覚えられるようになる)
9、「英検1級の基礎力」が身に付く
10、英作文や面接試験の”ネタ”として使える材料が増える
(自分の主張を裏付ける根拠・具体例として使える)
11、読解力が鍛えられる
(関連する内容について本やネットで調べる中で読む力がより磨かれる)
12、知的好奇心が刺激され勉強が楽しくなる
(これは私の場合ですが、英語の勉強だけをするよりも、背景知識も学ぶことで、勉強自体が「楽しい」「面白い」と思えます。)

英検1級の背景知識を身につける方法6選

人それぞれ学び方は異なると思いますが、私の場合、以下のような方法で、「英検1級の基礎力」となる背景知識を学びました。

以下、個人的に、特に効果的だった方法を6つ紹介します。

1、市販の英語学習教材から学ぶ

英語のスピーキングやライティング用の教材や表現集などは、こちらで紹介したように他にも色々使いましたが、その中でも、個人的に英検1級の「背景知識」対策として使用したのは、主に以下の3冊です。

【CD付】 英検1級 文で覚える単熟語 三訂版 (旺文社英検書)

「パス単」と同じく旺文社より出版されている英検1級の単語帳です。
パス単との大きな違いは、文章(文脈)の中から必要な単語を覚えることができる点です。パス単よりも難易度は低いと思いますが、かぶる単語もほとんどないので、パス単と文単の二冊を並行して使えば語彙力に自信がつきます。
文単は、語彙力だけではなく、リスニング力、読解力、背景知識などを、同時に勉強できるので、とても効率的なテキストです。私の場合、英検1級で必要となる「背景知識」を身につける上での土台作りとして使用しました。
文章は、英検1級でよく出題されるテーマ(歴史・文化、教育、科学、環境・食糧、心理など)で構成されています。英文は長くも短くもなく、リスニングのパート2(アカデミックな文章)の対策としても使えます。


CD付 知識と教養の英会話 政治・経済・社会編

英検1級の英作文や面接は勿論、知識や教養を深める上でもとても効果的なテキストです。日本と世界の政治・経済・社会に関する30のテーマについて会話形式(外国人と日本人の会話など)で学ぶことができます。各テーマに関する背景知識もわかり易くまとめてあるので、理解を深める上でとても勉強になりました。


知識と教養の英会話 第2版

「知識と教養の英会話」シリーズの第2版です。テーマは全部で17あり、こちらも(1と同じく)会話形式で知識や教養を深めることができます。内容は前作よりも多岐に渡り、社会的・時事的なものに限らず、アカデミックなテーマ(文学、哲学、宗教、美術、経済、政治、科学など)についても学ぶことができます。

私の場合、1級の土台となる背景知識がほとんどない状態から、最初に教材として選んだのは、旺文社出版の「文で覚える単熟語」でした。

このテキストは「単語帳」なのですが、個人的には、単語というよりも背景知識を身につけることを目的として利用しました(単語については、同じ旺文社出版の「パス単」でほぼカバーできると思います)。

①「文で覚える単熟語」を1冊勉強するだけでも、1級の土台となる背景知識(歴史・文化、社会、教育、科学、心理、環境・食糧、医療など)は十分に身に付くと感じました。

既述したように、英単語や読解や背景知識だけではなく、リスニング対策(特にアカデミックな内容が問われるパート2対策)としても効果的です。難易度・分量など、いずれの英文も質が良いので、個人的におすすめのテキストです。

2、問題(精読・精聴・英作文など)から学ぶ

「文で覚える単熟語」を一通り勉強して、ある程度1級で問われる分野の知識(あくまでも土台ですが)が身についたら、1級の過去問や対策本などを使って、問題(長文問題、リスニング問題、英作文問題など)を解く過程で、背景知識(問題文などで扱われている内容)を学びました。

特に、ライティング(英作文やエッセイ)やスピーキング(面接)用の対策本は、英検1級の背景知識(ネタ)の宝庫だと思っています。

英検1級のライティングとスピーキングで使ったテキストはこちらで紹介しています。

英作文のおすすめテキスト4選
面接のおすすめテキスト3選

面接の基本書としても、特におすすめの良書は「英検1級 面接大特訓」(Jリサーチ)です。


英検1級 面接大特訓

二次試験対策用のテキストとしては定番で、ほとんどの受験者が使っている(と思われる)人気のテキストです。
英検1級の二次試験で頻出の9つのテーマ(政治、経済、教育、医療、科学、環境、文化・スポーツ・レジャー、家庭・高齢化、メディア)に分類され、
各テーマのポイントやキーアイデアがコンパクトに解説されています。
サンプル英文に対する添削と解説もあるので、論理的な解答の作り方や表現などを短期間で身につけることができます。
巻末には、各トピックに対する論点(賛成と否定、それぞれ2点)をまとめたフラッシュカードがついているので、切り離して使えば、試験直前でも短時間で復習可能です。
即興スピーチ及びインタラクション(ディスカッション、質疑応答)だけではなく、英作文やエッセイ対策としても効果的な良書です。
(英文の内容、難易度、量など)あらゆる面で取りかかり易く、一次試験合格後の数週間で集中して勉強する上でも最適だと考えます。

3、本やネットなどから関連知識を学ぶ

問題を解き終わった後に、自分の興味関心のあるテーマやトピックに関して、本(洋書、雑誌、新聞、専門書、文献など)やネット(キーワード検索、海外サイトやニュース記事など)を通して能動的に学ぶことで、より読解力が鍛えられました(英文に対する理解がより深まり、関連する知識も増えました)。

背景知識は、複数の分野ごとに広範囲にわたって膨大な量があるので、全てを網羅しようとするのではなく、問題を一つ一つ解いていく度に「その都度調べる」という形で勉強を進めていきました。

学んだ知識は、付箋にまとめてストックしていったので、頭の中の知識(全く関連性のない分野におけるバラバラだった知識・点と点)がどこかで繋がる(一本の線になる)ということもあります。

背景知識が増えるにつれて新しい発見があったり、関連するあらゆる分野への理解だけではなく興味関心も深まりました。

4、イメージ画像で視覚的に印象付ける

問題を解き終わって、興味のある背景知識を調べた後に、ネットで(英文に関する)イメージ画像を探してノートにストックしていきました。こうすることで、文字情報だけではつかみにくい背景知識でも具体的にイメージできて、視覚的により理解が深まります。

主体的に自分で調べて学んだ知識に関して、さらにイラストや画像、写真などもあれば、より強く印象付けることができ、(何度も復習しなくても本文の内容や単語などをいまだに覚えているというくらい)記憶にも残りやすくなります。

5、あらゆる分野の土台となる世界史を学ぶ

背景知識として、最も重要なのは世界史だと思っています。

英検1級で扱われる英文には、歴史(世界史)をテーマにしたものがとても多く、そして、世界史は、(1級頻出のテーマである)政治、経済、国際、文化、教育、科学などのあらゆる分野においても土台となる大切な知識だからです。

私は、英語と同時に世界史の学び直しもしたのですが、結果として、その知識は1級の勉強においてもとても役立ったと感じています。

世界史の勉強方法については、世界史のノートも含めてこちらで12個紹介しています。

6、ドキュメンタリー番組から学ぶ

NetflixやHuluなどの動画配信サービスでは、映画や海外ドラマは勿論ですが、ドキュメンタリー番組も充実しています。

その中には、英検1級でも頻出のテーマ(歴史、科学、政治、経済、社会、戦争など)を題材にした良質なオリジナル作品があるので、背景知識の勉強としても、英語のリスニング教材としても、とても勉強になり一石二鳥です。


出典:Netflix

個人的に、英検1級の勉強としておすすめなのは、Netflixオリジナル作品の「History 101 古今東西のナゼ?を早わかり」です。

科学、国際、政治、経済、社会、環境などをテーマに、問題の所在や原因などを詳しく解説していくドキュメンタリー番組です。
ファストフード、宇宙開発競争、中国の大国化、プラスチック、石油と中東事情、ロボット、フェミニズム、原子力、エイズ、遺伝子の可能性など、英検1級でも役立ちそうなテーマが満載です。

「History101古今東西の”ナゼ?”を早わかり」
ジャンル:ドキュメンタリー
(歴史、科学、国際、テクノロジー、経済、環境、社会、医療など)
公開:2020年
シーズン数:1
動画配信サービス:Netflixオリジナル作品
英語レベル:上級

その他、英語学習におすすめの映画、海外ドラマ、ドキュメンタリー番組などについてはこちらで紹介しています。

まとめ

背景を学ぶ12のメリット

1、英文の理解がしやすくなる
2、問題を解く(文章を読む)スピードが速くなる
3、知識が増える(教養も身に付く)
4、思考力が高まる
5、本文や関連する分野への興味関心や理解も深まる
6、背景を知ることで言語そのものへの深い理解や関心に繋がる
7、復習が楽になる
8、語彙が増える
9、「英検1級の基礎力」が身に付く
10、英作文や面接試験の”ネタ”として使える材料が増える
11、読解力が鍛えられる
12、知的好奇心が刺激され勉強が楽しくなる

英検1級の背景知識を身につける方法6選

1、市販の英語学習教材から学ぶ
2、問題(長文問題、リスニング問題、英作文問題など)から学ぶ
3、本やネットなどから関連知識を学ぶ
4、イメージ画像で視覚的に印象付ける
5、あらゆる分野の土台となる世界史を学ぶ
6、ドキュメンタリー番組から学ぶ

以上、個人的に効果的だった背景知識を身につける方法を6つ紹介しました。
少しでも参考になれば幸いです。

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