© SELMA All rights reserved.
効果的な世界史勉強法12選【英語学習で必要な知識・教養】ノートで紹介
目次
世界史の必要性
私は、英語の学び直しと同時に、世界史の学び直しも始めたのですが、(英検1級の勉強をする中で)改めて痛感したことが、英語学習において、「背景知識」(特に世界史の知識)が必要だということです。
勿論、英語の資格試験は、あくまでも英語の試験なので、英語力(読解力や語彙力など)があれば、背景知識がなくても解答できるように作られていると思いますが、
背景知識がある方が、(テキストの本文には書かれていない、より詳しい時代背景やイメージが見えるので)より英文が理解しやすくなります。
特に、世界史は、政治経済・文化・科学・教育など、あらゆる分野にも関連するもの(土台となる知識)なので、最低限知っておくべき教養としても大切だと考えます。
効果的な世界史の勉強法12選
そんな世界史の勉強で、個人的に、効果的だった方法・大切なポイントを、ノートの写真と一緒に紹介します。
1. 全体の流れを捉える(縦と横の大まかな流れをつかむ)
①世界史全体(古代→中世→近世→近現代)の流れを捉える。
まず最初に、(一つの国や地域だけではなく)世界史全体としての大まかな流れを捉えることが最も大切です。
その方法は、人それぞれ色々あると思いますが、私は以下の二つの方法で勉強しました。
❶年表を基に図式化して、各国の縦と横の繋がりや関連性をつかむ。
全体を俯瞰し、一つの国の歴史だけではなく、時代ごとに関連する国同士の繋がりや関係性(縦と横の流れ)を視覚的に捉えます。
上の写真の左は、簡単なメモ程度に流れを書き出したもの、右は、主要な国や地域ごとの流れや関連性を縦横に理解するために図式化したものです。
このようにして(かなり大まか・大雑把ですが)世界史全体の流れを図式化・色分けすることで、複雑に絡み合う世界史の流れを、国や時代ごとに捉えることができます。
❌紀元前(A.D)と紀元後(B.C)
⭕️紀元前(B.C)と紀元後(A.D)
私の場合、この過程で、かなり全体がクリアに見えるようになり(頭が整理され)、その後の細部を捉える勉強においても、より理解しやすくなりました。
❷解説書などの目次を把握する
世界史に関してわかりやすく書かれた書籍や解説書はたくさん出版されているので、その中から自分に合ったものを選び、目次を一通り把握しておくことで、大体の流れやポイントを頭に入れることができました。
上の写真は、以下の資料集の目次です。まず目次(その本の全体像)を頭に入れることで、その後の勉強(その本の細部)もスムーズに進めることができます。
一冊でわかるイラストでわかる図解世界史―地図・イラストを駆使 超ビジュアル100テーマ (SEIBIDO MOOK)
英語学習においても、まずはある本(使用するテキストなど)の全体像をつかむために、目次を利用することが多いです。
②各国の大まかな流れを捉える
世界史の大きな流れを捉えた後に、ヨーロッパ(イタリア、イギリス、フランス、ドイツ、スペインなど)、アメリカ、東アジア、南アジアなど、一つ一つの国や地域ごとの流れを大まかに捉えることも大切です。
あくまでも「大まかな流れ」なので、細かいことにはこだわらず、各国の歴史の流れ(王朝名や代表的な出来事など)を、同じく年表を基にして、自分なりにわかりやすいように図式化していきます。
世界史は、紀元前(B.C)と紀元後(A.D)の区別をして、世紀ごとに同じ「枠組み」の中で、それぞれの国の縦と横の流れを捉えることが大切だと思っています。
自分なりにわかりやすいように大まかな「枠組み」を作って、あとはそれをコピーして、(他の色々な国用に)使い回しています。
2. 細部を捉える(一つ一つ深く学ぶ)
大まかに全体像(世界史全体の流れ→各国の流れ)を捉えた後は、細部(用語や人名、出来事などの細かい知識)をより詳しく学び、理解を深めていきます。
その方法も、人によって色々あると思いますが、個人的に効果的だった(大まかな歴史の流れをおさえた後)の「世界史の勉強方法」を10個紹介します。
3. 世界史の教科書・参考書・問題集で学ぶ
学校の世界史の教科書や参考書(資料集や年表・地図帳含む)、そして、大学受験用の問題集などは、重要な用語や人名、出来事などを一通り把握し、基礎を固める上で役立ったと思っています。
書き出して知識を整理する(年表・系図・図式など)
特に、世界史は「年号」を覚えることが大切だと思っているので、重要な年号は覚えるようにしています(前後の流れや同時代の出来事などが”瞬時に”明確になるので)。その際に、資料集や巻末などにある年表を見ながら、(大まかにしか捉えていなかった曖昧な知識を)改めて一つ一つ細かく整理していく(書いていくことで)、それぞれの時代の流れ(細部)がより鮮明に見えてきます。付箋や蛍光ペンを使って色分けするとより視覚的に理解しやすくなりました。
最終的に、どうしても覚えられない場合は、この手書きの年表をコピーして、覚えたい用語や年号を「緑の暗記ペン」と「赤シート」を使って隠しながら文脈の中で覚えていきました。
コクヨ 暗記用ペンセット チェックル PM-M120P-S
書くのは面倒ですが、テキストなどの文字を眺めているよりも、一度書くこと、そして、自分で書いた文字を何度も見る方が覚えやすい(頭に入りやすい)と個人的には感じます。
また、世界史の資料集は、カラー写真やイラスト、地図も多く、眺めているだけでも楽しいので大好きです。
流れを図式化して(視覚的に)理解するのもとても効果的です。
4. 世界史の解説書を読む
私の場合、教科書や参考書だけで理解することが難しい場合もあったので、世界史の解説書をたくさん読みました。
特に、以下の本が、時代や地域ごとにわかりやすくまとめられていて、理解しやすかったです。
手にとるように世界史がわかる本
5. 歴史マンガを読む
個人的に、世界史は、学習漫画が楽しく学べて効果的でした。
いきなり最初から漫画を読むのではなく、上記のように、基礎(世界史全体と国ごとの「大まかな流れ」)を、それぞれ一通りおさえた上で読むと、より理解しやすく、知識も深まる(用語なども覚えやすい)と感じます。
世界史 古代~近代へ パワーアップ版 (別冊つき) (新マンガゼミナール)
世界史 近現代 パワーアップ版 (別冊つき) (新マンガゼミナール)
6. 歴史映画や海外ドラマを観る
歴史を題材とした映画もたくさんあるので、(漫画などと同様に)大まかな流れを捉えた後で映画を観ると、視覚的に、より理解を深めることができます。
私の場合、歴史映画や海外ドラマが大好きなので、一通り流れや人名などをおさえた上で、関連する時代を舞台とした映画やドラマをよく見ます。例えば、イギリスの中世の時代背景を知りたい時は、Netflixで「ヴァイキングー海の覇者たち」「ヴァイキング ヴァルハラ」「ラスト・キングダム」などを見ます(いずれも面白く、どっぷりとハマってしまいました)。歴史の流れや出来事だけでなく、中世ヨーロッパの世界観(ブリテン島に限らず、北欧諸国、フランスやロシアなどの大陸におけるヴァイキング侵略地まで)、(ヴァイキングやアングロ・サクソン人達の)人間関係、(キリスト教や北欧神話など)の思想や宗教観、習慣、文化、生活なども知る上でもとても勉強になりました。
【歴史を題材とした映画に関する記事】はこちらです。
対象となる当時の時代の雰囲気(時代背景・服装・生活など)を知る上でも、映画やドラマは最も効率的でわかりやすく、何よりも楽しく学ぶことができると思います。
7.世界史のドキュメンタリー番組を観る
漫画と同様に、ある程度の知識(歴史の流れや人名など)をおさえた上で見ると視覚的により理解が深まります。
おすすめの歴史映画やドキュメンタリー番組はこちらで紹介しています。
特に、世界史の大まかな流れを映像で理解する上で、こちらでも紹介した「大世界史」という番組がおすすめです(U-NEXTで視聴可能です)。
出典:U-NEXT
以下の8つのエピソードがあります。
日本史関連のドキュメンタリー作品は多い反面、世界史関連のものが少ないので、とても貴重な映像史料だとも思っています。
ドキュメンタリー番組は、個人的に最も面白く最もおすすめの方法です。
当時の状況や背景や人や国同士の関係性などが視覚的にイメージできるので、英語と同時に世界史も学びたい人におすすめ(一石二鳥)です。
8.歴史を題材とする文学を読む
私は、海外文学(中でも史実を基にした作品)が好きなので、よく読んでいます。このブログでもいくつか紹介しています。
【歴史を題材とした文学作品に関する記事】はこちらです。
歴史の大まかな流れが理解できていれば、(少し難しめの)文学作品でも楽しく読み進めることができます。
9. 興味のある学問分野の歴史を学ぶ
教育学、宗教学、文学、経済学など、あらゆる学問に歴史があるので、その中から自分が興味のある分野の歴史を学ぶのも楽しいと感じます。
私は、西洋美術、海外文学(特に英文学・スペイン文学)、英語などが好きなので、それらの歴史(西洋美術史、文学史、英語史など)も学んでいます。
アウトプット(一人練習)用に作成している英語の自作カードです。
(英語、英語史、英文学史、英語教授法など)用途に応じて、色々な種類のカードを作成しています。
私にとっては、勉強に欠かせない語学グッズの一つです。
特に、文学史、美術史、教育史、宗教史、帝国史、女性史などに興味があるので、関連する雑誌などもよく読んでいます。
後述しますが、インプット(読書や映画を観るなど)をした後に、自分の言葉でアウトプットもしています。
いくつかブログでも紹介しています。
【文学史に関する記事】はこちらです。
【教育史に関する記事】はこちらです。
【帝国史に関する記事】はこちらです。
【女性史に関する記事】はこちらです。
【宗教史に関する記事】はこちらです。
【美術史に関する記事】はこちらです。
10.歴史関係の文献・洋書などを読む
日本語の文献は勿論ですが、どんな分野であれ、世界について学ぶなら、英語でも学びたいとも思っているので、歴史を学ぶ上で、海外の文献や洋書もたくさん利用しています。
中でも、特に気に入っている(愛読している)歴史の本(2冊)です。
World History: From the Ancient World to the Information Age (Eyewitness Companions)
この本(下の写真の本)は、一つ一つの出来事や重要人物などについて、深く詳細に書かれています。
History Year by Year: The History of the World, from the Stone Age to the Digital Age
この本(下の写真の本)は、年代ごとに歴史の流れを、わかりやすくコンパクトにまとめられています。
いずれも、イラストや写真が豊富なので、飽きずに楽しく学ぶことができます。
ただ読むだけではなく、自分なりにノートにまとめることで、より深く記憶に残り、定着もすると感じます。
11. 英語で学ぶ(英文の背景を学ぶ)
冒頭でも書きましたが、(英検やTOEFLなど)英語の資格試験で扱われる英文(特にリスニング・リーディング)では、歴史(世界史)を題材・土台としたものがとても多いです。
私は、資格試験の勉強をする上で、英文の背景知識も同時に学ぶ(自分で調べて、知識をノートにストックしていく)ことで、英語力(問題を解く力、英語を使う力など)だけではなく、幅広く教養(歴史に限らず)も深めることができたと思っています。
写真は、インスタでも投稿した英検1級対策(リーディング)用の付箋ノートです。
英文の背景知識を、その都度、ネットや本などで調べて、ノートにまとめて(知識をストックして)いました。
英文に書かれていること(100%)以上に多くのことを学べて、テキストの内容に対する理解もより深まります。
時間がかかりますが、個人的には、「英文の背景知識も学ぶこと」は、英語も世界史も学べる一石二鳥の勉強方法でした。両方大好きな自分にとって、最適だったと思います。
12. 自分の言葉でアウトプットする
歴史に関する文献や史料・資料、文学作品などを読んだり、映画を見たりしたら、それらについて、自分なりの形・視点でアウトプットすること(書く・話す・教えるなど)で、より知識が深まり、思考力や表現力も鍛えることができると感じます。
例えば、私自身も行っていますが、記述式の文章問題を解く、レポートや論文を書く、ブログを書く、SNSで紹介するなど、人によって、色々なアウトプットの方法があると思います。
既述したように、このブログの「学問・教養」や「映画」のカテゴリーにて、歴史を題材とした文学作品や書籍、映画などについて、自分なりに分析してアウトプットした記事をいくつか紹介しています(論文形式で書いていますが、いずれも公的な論文ではありません)。
【古代史に関する記事】はこちらです。
【中世史に関する記事】はこちらです。
【近代史に関する記事】はこちらです。
歴史の大まかな流れや細部を捉える(インプットする)ことができたら、自分なりに色々な角度からアウトプットすることで、書く力も鍛える(長期記憶としても定着させる)ことができると考えます。
こちらでも書きましたが、アウトプットすること(書くこと)を前提として、インプットする(読書などをする)ことで、より能動的に学べて、(文章を書く上で必要となる)考える力や表現する力も鍛えられるので、個人的におすすめです。
歴史の勉強で気をつけるべき7つのこと
①世界史(歴史)を「暗記科目」として捉えない。
歴史(世界史や日本史など)は、暗記科目として捉えられることも多いと思いますが、暗記(「覚える」)というよりも、歴史の流れや国同士の関係などを踏まえて、「理解する」ことが大切です。
②最初から細かい知識をバラバラに覚えようとしない。
用語や人名などの知識を、歴史の流れと切り離して一つ一つ丸暗記しようとすると、「木を見て森を見ず」の状態になってしまいます(細かい部分にとらわれて全体像が見えず、文脈=複雑に関連し合う「流れ」や「繋がり」も見失ってしまう)。
③まずは歴史の大まかな流れを把握する。
最初は、全体の大まかな流れを理解することに重点を置き、細かい用語や出来事などの詳細は後から学ぶと効率よく理解することができます。
④用語や年号は歴史の流れ・文脈の中で覚える。
用語や年号は、③で捉えた歴史の大きな流れの中で、それぞれの知識を関連付けながら学ぶことで、(無理やり暗記するのではなく)自然に頭に入れることができると感じます。
大きな流れが理解できれば、細かい固有名詞なども歴史の流れ・文脈の中で効果的に覚えることができるからです。
同様に英語も、(一つ一つの単語やモデル文を一字一句丸暗記していくよりも)まずは、英文の全体の流れを理解することに努めます。
英作文の場合、モデル文の構造(①導入、②具体例、③結論など)や流れが理解できれば、あとはその文脈の中で単語やフレーズも自然に覚えることができると思います。
⑤文字だけで理解しようとしない。
映画や動画、資料集などの図やイラスト、写真なども利用して、視覚的に理解を深めることも大切です。
⑥楽しみながら学ぶ。
私の場合、世界史を、教科としての勉強(試験で高得点を取る・結果を出すための勉強)というよりも、一生涯自分の中に残るもの(知識や教養など)を身につけるための学びだと捉え、じっくりと時間をかけて、(大好きな映画・文学・漫画・雑誌・洋書・文献・英語の問題文など)色々な方法で楽しみながら学習しました。
英語学習も同じように捉え、独自の方法・考え方で、楽しみながら学んで(学び直しをして)います。
⑦インプットだけではなく、アウトプットもする。
インプットした知識を長期記憶として定着させる上で、アウトプット(書く・話すなど)をすることは欠かせないと考えます。
まとめ
1.(世界史全体→各国の)大まかな歴史の流れを捉える。
2. (以下の3〜12の方法で)細部を捉える。
3. 世界史の教科書・参考書・問題集などで学ぶ
4. 世界史の解説書を読む
5. 歴史マンガを読む
6. 歴史映画を観る
7.世界史に関するドキュメンタリー番組(動画)を見る
8. 歴史を題材とした文学作品を読む
9. 興味のある学問分野の歴史を学ぶ
10. 歴史の文献・洋書を読む
11.英語で学ぶ(英文の背景を学ぶ)
12.自分の言葉でアウトプットする
以上、個人的に効果的だった世界史の勉強方法を12個選び紹介しました。
英語同様に、世界史の学び方は人それぞれですが、特に歴史に関しては、以下のように、学ぶ順番は大切だと考えます。
①全体の大まかな流れをつかむ。
文字だけではなく、写真や図(自分で図式化するなど)でも視覚的に理解する。
②細かい用語や単語を(①で捉えた)大きな流れ(文脈)の中で覚える。
映画、文学、漫画、動画などを利用して、楽しみながら学ぶことをおすすめします。
③理解したことを自分の言葉でアウトプットする。
英語の勉強においても当てはまる部分があり、いずれにせよ、主体的・能動的・本質的な学びを追求しながら、思考力と表現力を鍛えたいと思っています。
【英検1級の価値5選】合格して得た「本当に価値あるもの」〜勉強と学びの違いとは?
【本音】私が「英検1級」にこだわった6つの理由 英語の資格(特に英検やTOEICなどの勉強)は無意味だ。 と言われることがあります。 …
【英語学習必須アイテム】勉強に欠かせない歴代語学グッズ18選
自作の教材も含めて、今までの英語学習において、私にとって絶対に欠かせない語学グッズがたくさんあります。その中から厳選して、歴代のもの18個を…
【最高の勉強部屋】シンプルな部屋?好きなものに囲まれた部屋?「集中できる & 勉強したくなる学習環境の8つの条件」と「勉強や独学におすすめのYouTube9選」
家で集中して勉強できない最大の理由とその対処法 「家で一人だと勉強に集中できない。」 「そもそもやる気がない。」 「始めても継…
19世紀イギリスの社会と学校教育―民衆教育遅滞の原因に関する考察【大英帝国の栄光の礎と影】
I. 近代化過程におけるイギリスの教育 イギリスは世界でいち早く市民革命、産業革命を経験し、近代化を進めた。しかし、その一方では、教育の近…
【英語学習の疑問】ノート作りは無駄?書いて「学ぶ」9つのメリット&4つの注意点
「正解のない問い」に対する自分なりの答えを持つ 英語学習、特にノート作りや書いて学ぶことに関しては、賛否両論がありますが、勉強方法に関して…
勉強がうまくいかない&結果が出ない時の対処法9選【英語の勉強や資格試験との向き合い方】
どんなに真面目に頑張って勉強を続けていても、思ったように結果が出なかったり、勉強がうまくいかずに悩んだり落ち込んだりすることは、誰にでもある…
【日本でもできる】英語を話せるようになる秘訣と方法4選〜”一人英会話練習”の効果とやり方
留学前に日本でしていた英語学習 私は、ある程度日本で英語を身につけてからカナダに留学をしました。その上で(日本国内で英会話力を伸ばす上で)…
19世紀イギリスの社会と女性〜ハーディ「ダーバヴィル家のテス」に見るヴィクトリア朝時代の光と影
原作は、ヴィクトリア朝時代(後期)の文豪であるトーマス・ハーディの名作「ダーバヴィル家のテス―純情な乙女」(Tess of the d'Ur…
フアン・ルイス「よき愛の書」に学ぶ司祭の教えー「狂った愛」に付随する8つの大罪と武器とは
フアン・ルイス「よき愛の書」Juan Ruiz"Libro de Buen Amor" (1330)は、聖職者である主人公イータの司…
【福沢諭吉に学ぶ】学問・勉強をすすめる理由8選ー勉強で身に付く13の武器とは
福沢諭吉「学問のすすめ」 『なぜ勉強をすることが大切なのか』 人によって、色々な答え(人生や価値観など)があると思いますが、学問の大…
賢王アルフォンソ10世「聖母マリア頌歌集」考察―カンティーガに見る聖母マリアイメージ
カンティーガ(Cantiga)とは、中世のイベリア半島における単旋律の歌曲(頌歌)である。ヨーロッパに広がる聖母マリアにまつわる伝説を基にし…
【言語派?言語×背景知識派?】知性と教養を深める英語×世界史勉強法&歴代の世界史学習必須アイテム7選―自作教材、ノート、iPad暗記法やChatGPT勉強法、歴史映画40選
言語オンリー?それとも背景知識もプラス? 語学学習にはさまざまなアプローチがあります。 言語そのもの(言葉の成り立ちや構造など)を集…
【英検1級合格までの道のり】独学でできる英語の4技能勉強法〜差がつく二次試験合格のコツ6選〜
独学でいきなり英検1級に挑戦 英検1級の勉強(学び直し)の過程において、具体的に、どのように英語の4技能を勉強してきたのかをまとめます。 …
【世界の教育格差】メキシコの初等教育普及過程における苦難とその影響ー日本との比較から考察
メキシコにおける初等教育普及は、近代化を進める手段として1910年のメキシコ革命以来の課題であったが、実際、その歩みは日本などと比べて遅々と…
【英検1級の基礎力】背景知識を身につける方法6選〜英文の背景を学ぶ12のメリットとは?
英検1級の「3つの基礎力」とは? 英検1級に挑戦する上で、個人的に必要不可欠だと思う(1級の)「基礎力」は、以下の3つです。 1、あ…
【映画や海外ドラマを使った英語勉強法】3つの学び方と気をつけるべき9つのポイント
リスニングの力を伸ばすために、もう何年も続けていることがあります。大好きな映画や海外ドラマを英語音声のみで理解するためのトレーニングです。あ…
【英語学習おすすめ映画50選】歴代の英語視聴覚教材をまとめて紹介
【厳選】歴代の英語視聴覚教材50選 映画(海外ドラマ、アニメ、ドキュメンタリーなど含む)は、楽しく英語を学ぶことができる「視聴覚教材」だと…
【歴代の英単語勉強法9選】書く派?書かない派?暗記の9つのコツ〜初級から英検1級レベルまで〜
【歴代】英単語の効果的な覚え方9選 人それぞれ、目指しているレベルに応じて、色々な英単語の覚え方(暗記方法)があると思いますが、「英単語の…
【英語学習の手順&計画の立て方】勉強前にやるべき6つの準備〜ノートの復習方法とオリジナル計画表も紹介
いきなり勉強しない いざ、英語の勉強を始めようと思っても、「何から始めたら良いのか分からない」と悩む人は、少なからずいると思います。 …
文学に見るエル・シドと『他者』との関係-作者の視点から見る主従関係のあり方
Ⅰ、はじめに 1043年、ブルゴスに生まれた武将エル・シド(本名はロドリーゴ・ディアス・デ・ビバール)は、スペインにおけるレコンキスタ…
【SNS中毒や他人が気になる人へ】「自分に集中する」ために大切な7つのこと
一度きりの自分の人生。どうせ同じ時間を過ごすなら、ネガティブでマイナスな気持ちで過ごすよりも、自分をしっかりと持ってポジティブでプラスな気持…
ティルソ・デ・モリーナ「セビーリャの色事師と石の招客」考察〜ドン・フアン文学の原点を辿る〜
最も大切なものである操を守り続ける超一流の美女たち(四人)。そして、その大切なものを奪って逃げる色事師(超一流のプレイボーイ・ぺテン師)ドン…
【英語学習の心得9選】映画「マダム・イン・ニューヨーク」に学ぶ真の国際人が持つ7つの資質
英語学習の心得として、個人的に大切にしていることがいくつかあります。 その上で、刺激になり、英語学習へのモチベーションにもなった大好きな映…
【英語学習の基本】自分に合った勉強法を見つける3つのポイント&苦しい勉強を楽しくする方法
他人にとって遠回りでも、自分にとっては近道なこともある 「遠回りをすること」は、悪いことのように言われることがありますが、 人それぞ…
「ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯」に学ぶピカレスク小説の特徴と面白さ
主人公ラサロは、トルメス川の岸辺にある水車小屋で水車番をし、粉をひくのを生業とする父トメ・ゴンサーレスと母アントーナ・ペレスの息子と…
【日本の英語教育は無駄?英語の資格試験は無意味?】英語教育&英語学習の誤解9選〜意外と知られていない英語教育界の常識〜
日本の英語教育は昔から変わっていない??誤解されたまま批判され続ける学校英語 「使える英語力」として、特に話す力の重要性が強まる中で、個人…
文章&書く力を鍛える方法7選【論文・レポート・英作文・ブログ・SNSなど】
ブログやSNSなどを通して、個人が自由に発信できる機会も増えたので、「文章力を身につけたい」と思っている人は多いと思います。私自身も、英語で…
「ルカノール伯爵」と「よき愛の書」比較論ー二つの作品の中世的面白さ
フアン・ルイス「よき愛の書」を読み、さらにその後に、ドン・フアン・マヌエル「ルカノール伯爵」を読むことで、前者を読んだ時点では見えな…
「わがシッドの歌」の面白さーレコンキスタの英雄シッドの魅力
「わがシッドの歌」("Cantar de mio Cid")を読み、シドをはじめ物語の登場人物や人間関係、そしてその外部に広がる歴史的背景に…
【付箋ノート勉強法】6種類の英語付箋ノート&おすすめ付箋7選〜カラフルな色で楽しむ英語の学び方〜
「付箋ノート勉強法」で英検1級合格 勉強において大切なのは、能力や才能のあるなしではなく、 「楽しい・面白い・興味深い」などと思えるよう…
【頭が良い人の言動とは?】「英単語は書いて覚える?読んで覚える?」、「英検・TOEICは不要?」や「〇〇は無駄/無意味」という議論に思う”知性と教養”
勉強や勉強法等に関して、ネット上では 「資格試験(特に英検やTOEIC)は無意味」 「ノートを作る/書くのは無駄」 「英単語帳…
「スペイン幻想小説」に見る幻想2選ーロマン主義の思想、特徴とその魅力
ロマン主義時代の二つの作品、ホセ・デ・エスプロンセダの「義足」と、フアン・バレラの「人形」における幻想を分析していく過程で、カルデロン以降の…
「ヌマンシアの包囲」考察〜セルバンテスの視点から見るヌマンシア戦争の意味
「ドン・キ・ホーテ」でも有名な、劇作家セルバンテスの「ヌマンシアの包囲」は、紀元前2世紀に、古代イベリア半島の小さな都市ヌマンシア市民が、大…