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賢王アルフォンソ10世「聖母マリア頌歌集」考察―カンティーガに見る聖母マリアイメージ
カンティーガ(Cantiga)とは、中世のイベリア半島における単旋律の歌曲(頌歌)である。ヨーロッパに広がる聖母マリアにまつわる伝説を基にし…

【世界の教育格差】メキシコの初等教育普及過程における苦難とその影響ー日本との比較から考察
メキシコにおける初等教育普及は、近代化を進める手段として1910年のメキシコ革命以来の課題であったが、実際、その歩みは日本などと比べて遅々と…

「ルカノール伯爵」と「よき愛の書」比較論ー二つの作品の中世的面白さ
フアン・ルイス「よき愛の書」を読み、さらにその後に、ドン・フアン・マヌエル「ルカノール伯爵」を読むことで、前者を読んだ時点では見えな…

【フレンチカナダVIA鉄道の旅】中世のお城のように美しいケベック・シティのパレ駅
カナダケベック州(ケベック・シティ)のパレ駅(Gare du Palais)は、トロントやモントリオールやオタワなど、カナダ各地を結ぶVIA…

【嫉妬の罪】キリスト教信者への戒め?「カルメン」 に見る破滅愛の代償
「カルメン」は、スペインが舞台の作品ですが、原作はフランスの作家プロスペル・メリメが1845年に発表したあまりにも有名な中編小説です。 …

フアン・ルイス「よき愛の書」に学ぶ司祭の教えー「狂った愛」に付随する8つの大罪と武器とは
フアン・ルイス「よき愛の書」Juan Ruiz"Libro de Buen Amor" (1330)は、聖職者である主人公イータの司…

19世紀イギリスの社会と女性〜ハーディ「ダーバヴィル家のテス」に見るヴィクトリア朝時代の光と影
原作は、ヴィクトリア朝時代(後期)の文豪であるトーマス・ハーディの名作「ダーバヴィル家のテス―純情な乙女」(Tess of the d'Ur…

「ヌマンシアの包囲」考察〜セルバンテスの視点から見るヌマンシア戦争の意味
「ドン・キ・ホーテ」でも有名な、劇作家セルバンテスの「ヌマンシアの包囲」は、紀元前2世紀に、古代イベリア半島の小さな都市ヌマンシア市民が、大…

【カナダのお土産】トロントのオススメお土産店 “THE CANADIAN NATURALIST”
イートン・センター内にあるオススメのお土産店が 「THE CANADIAN NATURALIST」です。 カナダの名物メープルシロッ…

ピカレスク小説「ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯」考察ーラサロの生涯と幸運と逆境とは
主人公ラサロは、トルメス川の岸辺にある水車小屋で水車番をし、粉をひくのを生業とする父トメ・ゴンサーレスと母アントーナ・ペレスの息子として、サ…

文学に見るエル・シドと『他者』との関係-作者の視点から見る主従関係のあり方
Ⅰ、はじめに 1043年、ブルゴスに生まれた武将エル・シド(本名はロドリーゴ・ディアス・デ・ビバール)は、スペインにおけるレコンキスタ…

映画「ボーイズ・ドント・クライ」【衝撃の実話を基にした作品】
ブランドン・ティーナ(ティーナ・ブランドン)という人をご存じですか?映画「ボーイズ・ドント・クライ」の主人公であり、衝撃的な生涯を送った実在…

映画「女王フアナ」に見る女の”狂愛”ーMadness of Love 【愛と嫉妬は紙一重】
スペインの映画「女王フアナ」(Juana la loca)を紹介します。 「狂女」と呼ばれた「女王」 「狂女とよばれてもいい。あ…